好きです ページ4
本当はわかってる。
私にとって重大な事でも彼にとってはくだらない事。
それはきっと恋愛における経験値のようなもので、それを理解出来るだけのスキルが私にないだけって事も。
だから余計に情けなくて。恥ずかしくて。
眼鏡を取って、流れる涙を拭く私の手を
「だから擦るなって」
彼の大きな手が掴んだ。
振り解くことも出来ない私は何がしたいんだろう。何が言いたいんだろう。
「Aさん」
彼が私の両手をそっと握った。
「僕はAさんに隠し事をしたくありません。
Aさんが知りたいと思うなら正直に話します」
彼の手は、温かかった。
「僕は…Aさんと出会う前、数人の女性と付き合ったことがあります」
……わかっていたこと。そうだろうと思っていたこと。
「スヨンが言ったように、綺麗な人が多かったかもしれません」
だけど、ズキッと胸が痛む。
「そしてそれは僕の過去であって、変えることは出来ない」
「…だけど」私の両手を包む手に力が入った。
「今僕が一緒に居たいと望むのは、Aさんただ一人です。
誰かが見て綺麗だという人は僕にはなんの意味もない。
僕が求めてるのはあなただけです。
抱きたいと思うのはあなただけです。
僕を見て…それがAさんには伝わりませんか…?」
一生懸命紡いでくれる彼の言葉。
私を見る彼の目の優しさ。
「もう…わかってるでしょう?」なんて。
少し赤い目でそんなこと言われたら
「……ふぅぅぅ…っ」
声に鳴らない声が漏れて。
「僕も一つ間違ってました」って。
「Aさんが泣くのは哀しいからじゃねぇんですね」って。
「僕のことが好きだから泣くんですね」って。
「僕の彼女は泣き虫です」って大きな胸に抱きしめられたら
好きって気持ちが
大好きって気持ちが身体中から溢れ出て
……あぁ。そうだ。
私が彼にちゃんと伝えたかったのは
「あなたが…好き、です」
この言葉だったんだってわかった。
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ユチコ(プロフ) - miyuさん» miyuさん。ドキドキありがとうございます笑 もどかしい二人を楽しんで貰えたら嬉しいです〜。メッセージにてパスワードをお送りしましたので、確認をお願いします。 (2020年12月25日 11時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - やばーい!キュン死しそうです♪もどかし過ぎてドキドキします!←忘れてた感情 笑 パスお願いします♪ (2020年12月22日 0時) (レス) id: aef111b54a (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - パス、さっそくありがとうございました!うれしいです! (2020年4月24日 19時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - あみさん» あみさん。読んでくれてありがとうございます(*´˘`*)ドキドキして貰えて嬉しいです〜(o´艸`)passを送らせていただきましたので、確認をお願いします。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - ドキドキきゅんきゅんしながら読ませていただいています。パスワード、是非ぜひ教えてください。楽しみにしております。 (2020年4月20日 11時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2015年4月22日 20時