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「切島、お前にそろそろ着くって連絡しただろ。爆豪の悪口は構わねぇが、面倒な事になるのは目に見えてるからタイミングくらい考えろよ」
「あ゛何だとテメェ！」
「そういうとこだろ」
呆れて切島に言う轟は、その発言のせいで爆豪に絡まれている。
ちなみに切島はその連絡に全く気付いていなかったようで今確認し、あ本当だ！なんて声を上げている。バカだ。
「まあせっかく全員揃ったんだし、仲良くやろうぜ」
まさに鶴の一声。
上鳴のその言葉で再び和やかな雰囲気が流れ始める。
上鳴はアホそうに見えて、よく周りのことをわかっていると高校時代に少し、ほんの少しだけ尊敬していた。
上鳴の私が思う一番良いところが健在で嬉しく思う。チャラさがなくなるともっと良いのだけれど。
そこは彼のキャラクターだと、みんな目を瞑っている。
…そろそろかな。ちらりと切島に目線だけを寄越せば、切島も頷いた。
そして大声を上げる。
「爆豪！誕生日&独立、おめでとー！！！」
おめでとうの部分で皆で声を揃えて叫ぶ。
打ち合わせ通りにはいかず、グタグタになってしまったけれど皆満足そうな顔をしているから良しとしよう。
当の本人は呆気にとられて、だらしなく口が半開きになっている。
もっと大仰な反応を期待していた三奈ちゃん、上鳴辺りにブーイングを受け「あ゛ぁ⁉」と再起動。
「つーか何で全員いんだよ」
メンバーを見渡してぼやく爆豪に
「祝うなら全員がいいだろ」と瀬呂、切島と上鳴は嬉しそうに話していた。 懐かしの爆豪派閥。
と、そこに出久が恐る恐る爆豪に何かを渡しているのが見えた。
「あれ何かな？」
「誕生日プレゼントじゃない？緑谷そういうの律儀そうだし」
なんて女子の間でも議論がなされるほど、出久が自ら爆豪の元へ向かうのは珍しい光景である。
むしろ出久がチンピラにカツアゲされている様にも見えなくもない。というか見える。
興味津々で目を輝かせ見に行った三奈ちゃんが「超超超激辛せんべいだって」と何故か酷くげっそりとした様子で帰ってきた。
「滅茶苦茶まっかだったよ、見ただけで胸焼けが……」
「…水飲む？」
食べてもいないのにダウンしている彼女に、お茶子が気の毒そうにお冷を差し出していた。
爆豪前から激辛大好きだもんね。
「どうしよう被っちゃった」
私がそう呟くと三奈ちゃんは更に顔を青くした。
すると隣で梅雨ちゃんが「追い討ちは良くないわよ」と。何かごめん。
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にこらす(プロフ) - 水｡さん» ありがとうございます。もっともっと読者が感情移入出来るような作品を目指していくので、これからもよろしくお願いします！ (2018年3月18日 21時) (
レス) id: 22756add6a (このIDを非表示/違反報告)
水｡(プロフ) - 素敵な話ですね｡読んでいて涙が出そうになりました｡続きが気になります!更新頑張ってください!! (2018年3月18日 17時) (レス) id: 84c88a76d3 (このIDを非表示/違反報告)
にこらす(プロフ) - きゃんでぃーさん» コメントありがとうございます！きちんと夢主の葛藤が書けているか不安ですがそう言ってくださってとても嬉しいです！頑張ります (2017年12月29日 20時) (レス) id: 22756add6a (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃー(プロフ) - 読んでいて切ない気持ちでいっぱいになります。これからも頑張ってください！ (2017年12月28日 21時) (レス) id: 40f7ee34c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこらす | 作成日時：2017年12月25日 0時
