56話 ページ7
今度は赤くて高めのヒールを履いて外へ出る
勿論、大の大人相手に舐められないようにするためだ 絶対に公安部に主導権は握らせない
絶対に、握らせない
そして、もう一度園子に電話をかけた
{も、もしもし…?}
不安そうな声な園子
……可哀想に、気が気じゃないんだろう
当たり前だ、親友の父親が誤認逮捕されそうなのだろうから
「あぁ園子 電話、繋げたままにして 部屋の会話が聞きたいから」
{わ、分かった!}
{だァから知らねぇって!}
{押収した貴方のパソコンから出てきたましたよ
サミットの予定表、それから爆破された国際会議場の見取り図です}
裕也が淡々と喋っているが私はイラついてしょうがない
どういうこと? 押収したパソコンから証拠が出てきたって?
そんなこと有り得るわけがないだろうに
……偽装か
{嘘です! 父はそんな資料をパソコンに保存なんか出来ません!!}
{そうよそうよ!!}
{凄くパソコン音痴なんです!}
{その通り! 出来ません!!}
蘭のフォローだかなんだかよく分からない反論に思わず頬が綻ぶ
名探偵が事務所へ飛び込んでいくのが見える
私もゆっくりあとに続く
{とにかく、詳しい話は警察で聞きます}
「ふざけるな! 公安の任意同行なんか知るか!」
階段まで来たところで小五郎さんの声が飛んでくる
そこまで聞こえたところで私は電話を切った
「では今の公務執行妨害で逮捕します」
「手を払っただけだろーが!! っておい!!」
相変わらず小五郎さんは怒鳴り散らし、裕也は淡々と喋り続けている
事務所のドアまで辿り着く
「4月28日、午後4時56分」
カチャリ、と嫌な音が響いた
……は、逮捕したの?
毛利小五郎を? 犯人として?
「おい、離せよ! おい!!」
「暴れれば容疑が増えるだけですよ」
「待って!! 小五郎のおじさんが犯人なら、サミット会場を爆破する動機って何!?」
「そうだ!! なんのために」
「それも事情聴取で伺います」
冷たい声が響く
蘭と園子の悲鳴も聞こえる
こちらに歩いてくる音が聞こえた
もう我慢ならない
「大人気ないんじゃないの」
824人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るいルイ - めっちゃ面白かったです。語彙力があんまりないので、感想が全く伝わらないと思いますが、コナンor新一君推しの私でも充分に楽しめました。 (2019年2月10日 17時) (レス) id: c60feea639 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございますー( *˙˙*) お楽しみに(*´ω`)ゞ 頑張ります、ありがとうございます(*´∀`)♪ (2018年6月19日 21時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あちぇるんるんさん» まじですか !!お話期待してます !!!!これからも頑張ってください !!!!!!!!!! (2018年6月18日 23時) (レス) id: b179b492b3 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - 紅葉さん» 私もキッド様大好きです…(つω`*) かけ持ちで書いてみようかな…ってちょっと思い始めてます('ω') コメントして下さりありがとうございます(*- -)(*_ _) (2018年6月18日 22時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 私個人としてはキッド様大好きなので是非あちぇるんるんさんが書かれるキッド落ちをみたいです 、 、 !! (2018年6月17日 19時) (レス) id: b179b492b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月11日 12時