71話 ページ22
時は過ぎ、西日が窓から差し込んでくる
白鳥警部が法律事務所を訪れていた
「今回の爆破事件、地検公安部の日下部検事が担当することになりました」
……ん? 日下部検事っていったら
「…あら大変」
境子さんは他人事のように呟き、英理さんは頬杖をついてため息をつく
「公安事件の弁護をすることが少ない私でも、名前は知ってる」
「そんなにすごい検事さんなの?」
「妃先生と同じで、負け知らずの敏腕検事
……私とは真逆ね」
境子さんは自嘲気味に笑う
「日下部検事と境子先生といったら、NAZUの時もお2人が担当なさっていましたよね?」
顎に手を当てつつそう言えば驚いたようにこちらを見てくる
「あら、よくご存知で」
「ふふ、さっき拝見しましたから
そのNAZUはもうそろそろ はくちょうが帰ってくるので忙しいと思いますけど」
…なんだろ、自分で言っててなんか違和感を感じた
その時、スマホが震えた
画面を見れば沖矢さんからのメッセージが届いていた、…一言、早く帰ってこいとのこと
「友達に呼ばれちゃったので今日のところはこの辺で失礼します」
「Aさん、またいらしてね」
「ありがとうございます、英理さん
蘭もコナンくんもゆっくり寝るんだよ?
境子先生、改めましてこれからよろしくお願いします」
それぞれから笑顔を貰って事務所を後にする
今日、とりあえず赤井さんに手伝ってもらって色々調べようそうしよう
.
.
「………はい?」
「シチューは嫌いか?」
「そうじゃなくて」
「腕によりをかけて作った」
「そ、そうですか」
工藤邸に帰ってくるとめちゃめちゃ美味しそうなシチューがテーブルの上を占拠していた
サラダやらパンやらも美味しそうに盛り付けされてある
沖矢さんスマイルがバリバリ稼働中だ
…めっちゃ笑顔、逆に怖い
…あれこれ私餌付けされてるのか?
「に、荷物置いてくる すぐ戻るから」
「部屋着に着替えなくていいのか?」
「お風呂の後に着替えるからいいの!」
ばっ、と荷物を置き 手をしっかり洗って椅子に座る
「いただきます」「どうぞ」
一口食べればそれはもう幸福感いっぱい
…皆に料理教わろう
「あ、そうだ サンドウィッチすんごく美味しかった
わざわざ作ってくれてありがとう」
「気にするな、口にあったのなら良かった」
「赤井さんいいお嫁さんになりそう」
「それを言うならいいお婿さんだな」
「料理教わりたい…」
「毎日食べさせてやってもいいんだが」
「ん?」
「…」
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るいルイ - めっちゃ面白かったです。語彙力があんまりないので、感想が全く伝わらないと思いますが、コナンor新一君推しの私でも充分に楽しめました。 (2019年2月10日 17時) (レス) id: c60feea639 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございますー( *˙˙*) お楽しみに(*´ω`)ゞ 頑張ります、ありがとうございます(*´∀`)♪ (2018年6月19日 21時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あちぇるんるんさん» まじですか !!お話期待してます !!!!これからも頑張ってください !!!!!!!!!! (2018年6月18日 23時) (レス) id: b179b492b3 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - 紅葉さん» 私もキッド様大好きです…(つω`*) かけ持ちで書いてみようかな…ってちょっと思い始めてます('ω') コメントして下さりありがとうございます(*- -)(*_ _) (2018年6月18日 22時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 私個人としてはキッド様大好きなので是非あちぇるんるんさんが書かれるキッド落ちをみたいです 、 、 !! (2018年6月17日 19時) (レス) id: b179b492b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月11日 12時