【名探偵コナン】な ぜ そ う な っ た【ゼロの執行人】

68話 ページ19

｢……おや、同時についたねコナンくん｣
｢そうだね｣


.


｢博士、見つかったって！｣
｢おぉ2人とも来たか、ほれ｣

モニターを見ればなにか鉄製の物体が映っていた

｢……確かに、｣｢爆弾に見えるかも｣

｢君たちに頼まれて飛び散った破片をドローンで撮影したじゃろ？ その画像をパズルみたいに繋ぎ合わせて復元したんじゃ
今、爆弾の種類を特定するため哀君がネット上のあらゆる画像と照合してくれとる｣

哀ちゃんの仕事っぷりが強すぎて感動する

｢よし、あったわよ 合致するものが｣

気になってみんなでモニターに顔を近づける


｢……IoT圧力ポット？｣


｢『圧力なべをポットの形にした優れもの スマホから圧力、温度、時間を設定するだけでスープなどの調理が出来る』だって｣

スマホでいじれるのかぁ…
最近の電化製品は凄いな

｢…調理？｣
｢圧力ポットの他にフライパンやお鍋や食器類も散乱していたから、Aさんの言う通り爆発した場所は厨房のようね｣

｢なんだよ、爆弾じゃなかったのかよ！！｣

名探偵が声を荒らげた
……相当焦ってるな

｢爆発物を探せっていう君の頼みで、哀君もこうやって頑張ってくれてるんじゃぞ
それをなんじゃ、君らしくもない｣
｢………悪かった｣

博士と哀ちゃんが不思議そうな顔をしている

｢2人とも、許してあげてくれませんか
……小五郎さんが送検されたんです
それに、この家電は十分爆発物になり得る
とても参考になったわ、ありがとう｣

コナンくんがとても悔しそうにしている
……そりゃそうだ、私だって悔しい

｢ほらおチビ アンタが踏ん張らずに誰が踏ん張るの？ とりあえず一旦蘭たちのところに戻ろう
…ついでについてってもいい？｣
｢…あぁ｣

その様子を見た哀ちゃんがクスリと笑った

｢Aさん、お母さんみたいね｣
｢私はまだまだ子供よ
……コナンくん、私の愛車の後ろに乗せたげようか？｣
｢あぁ、…少し頭冷やしたい｣


.



｢さっき風見刑事と仲良さそうに話してたね｣
｢……こら、全部聞いてたの？｣

｢だってインカムオフにしてなかったでしょ？
聞こえる分は聞いちゃったし何してるかもなんとなく察した
安室さんに怒られちゃうよ？｣

｢別に付き合ってないし2人ともお兄さん的なポジションだし彼に怒られる義理はないわ｣
｢…女性って強いんだね｣
｢なんとでも言いなさい少年｣

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