【名探偵コナン】な ぜ そ う な っ た【ゼロの執行人】

98話 ページ49

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｢んぅ………｣


目を覚ます フカフカのベッドにじっとしていたい気持ちを抑え、フラフラと居間に向かった


｢よく眠れたか？｣


テーブルにはキラキラ輝くスクランブルエッグとトーストが置かれている


｢ねむい……｣

｢顔洗ってこい、飲み物は紅茶でいいか？｣

｢うん……｣


ゆらゆらと洗面台へ行こうとすると そういえば、と声をかけられた


｢スマホ、凄いことになってた気がするが大丈夫か？｣

｢んぁ？｣

｢降谷君からの連絡が、｣

｢はぁ！？｣


一気に意識がはっきりする

そうだよそうだよ、呑気に寝てたけど絶対零とか諸々に殺されるよ、やばいよやばいよ！？


慌ててスマホを確認すれば私が起きる30分ほど前から、何時に迎えに行けばいい だの 何もされていないか だの、お前は父親か、と突っ込みたくなるほどだ

なんとメッセージ件数20件


｢ちょっと電話かけるね？｣

｢ん？ …あぁ｣


零に電話をかければツーコールで出た

……いや、怖いから


{何もされてないか！？}


かなーーり焦った声が飛んでくる
かつ、大声だったから耳がキーーンとしている

｢大丈夫、大丈夫だから
……朝ごはんは昴さんにご馳走してもらうよ
それで、今回の事件に関して、私が後始末しなきゃいけないことはある？｣

{全くお前は…危機感がなさすぎなんだよ
暇な時に書類整理を頼みたいのだが}

｢荷物整理してからでもいい？｣

{時間はかけるなよ}

｢はぁい ……じゃ、切るよ？｣


…と、切ろうとしたところに昴さんがやって来てスマホを奪い去っていく


｢お節介なんですね｣

{お前は……！ Aが朝食を食べ終わるぐらいに迎えに行く、絶対彼女に手出しはするなよ}

｢そんなに言われると出したくなるのですが…まぁいいでしょう、それでは｣
{貴様ァ！}


………なんか怖い言葉が聞こえた気がする
昴さんは笑顔でスマホを返してくる


｢……やぁだみんなこわーい｣

｢皆、の中には自分も含まれていることを忘れないでいただきたい｣

｢私別に怖くないもの、顔洗ってきまーす｣


こういう時はさっさと逃げるに限るのだ



.



｢いただきまーす ……はぁ、美味しい｣

零も昴さんも料理うますぎ問題なんだよなぁ

｢そういえば、降谷君とはなにか進展があったのか？｣

｢ん？ 進展？｣


進展、って言ったら




＿＿この世界の誰よりも、お前を愛している




ぶわっ

一気に顔が赤くなる


目の前の昴さんは私の様子を見てニヤリと笑った

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