幽霊少女は愛を謳う

＊ ページ34

ﾔｼ「ごめんね付き合わせちゃって…」




私と源くんは、図書室に来ていた。






光「平気っす！先輩のためなら火の中水の中っす！！」





源くんと協力して、二人の本を見付ける！！





ﾔｼ「ん？ 蝶？」





突然現れた黒い蝶、それを追って行くと……

扉が現れた。


私達は慎重に戸を開く。




ﾔｼ「わ、すごい…」




何処を見ても、本、本、本……



光「水があるっつー事は………
　 ここも境界っすね、気ｨつけねーと。


　 よｫーし！
　 アイツらの本なら黒ッスよね
　
　 んじゃ、探しますか！」



ﾔｼ「うん！」





〜数時間後〜




ﾔｼ「全っ…然見付からない…って、


　 あれ私の本！？」




パラパラ〜 とページを捲る。




こ、これ…っ
私が書いたポエムが！？！？！？





勢い良く本を閉じる。


私は何も見なかった！
そう、何も見なかったのよ！





ﾔｼ「二人の本じゃ無いけど…未来の部分を
　 読めば何か分かるかもっ」





光「お〜！オレも自分の本捜して来ます!!」






ﾔｼ「あっ、赤い本は読んじゃダメだからね！

　 …私も読もうっと、えーと

　 未来未来………」





《ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ…》




あれ、赤いページ？




ああ、この先が未来なのね
なんだかちょっと怖いかも…




ﾔｼ「！？これ………」






“○月△日、
　七不思議七番と零番の正体を知る”






光「うわあああ！？」



今のは、源くん…？
一体何が…


あれ…ページが………





ﾔｼ「あ、赤い！？」





途中で色が変わった？ううん、

それよりあと少しで二人の事が分かる!!





ﾔｼ(ちょっと見るだけ…)





そして私は、ゆっくりとページを捲る…






ﾔｼ「これが、
　 花子くんとセツナちゃんの本当の名前……」






私は、その時後ろにいた怪物に気づかなかった。

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