４．コートに生きる黒い蝶と呼ばれていた少女は飛ぶ事を恐れました【月島蛍】

175*黒い蝶 ページ45

6時間後
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ツッキーの家を出て





駅に向かい、電車に乗り、次は降りて、また歩く





そうしてついたこの大会


　


烏野高校の試合を見た時から






何時間経っただろうか






気づいたら






ついさっきまで明るかった空が寂しい夕日に染まっている







そんな中で


　



明「……んな……ごめんな、こんなかっこ悪くて」







隣に座っている高校生は目を赤く腫らし謝り続けていた






明「嘘ついてて、ごめんな」






　



━━━━嗚呼、重い





この人は私に何をして欲しいのだろうか





烏野高校バレー部の大会





そのコートの上に






月島明光など、いなかった




明「ごめんな」






………もう、嫌だ








貴「…………明光さん!」






そして明光さんの方を向き






━━━━━━パシンッ






思いっきり相手の頬を叩いて







貴「なんで謝ってるんですか！？」
　




大声で叫んだ

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