太陽は*6 ページ8
…………痛い
少し他人事のように、頭から流れる血を確認しながら思った
いや、頭の痛みじゃないか
「心が、痛い((ボソッ」
私は殴り合いになりかけている二人に近づいて止めようとした「もうやめて」って
でも二人は声どころか、私の姿さえ気づかなかった
その結果
殴ろうと拳をひいた影山くんの肘に勢い良くあたってしまったのだ
それだけで血が出るし、弾き飛ばされもした
私は、無力だ
そう実感する
菅「Aっ!無事か!?血が出てるぞ!……Aっ!?」
そう少し泣きそうな顔で孝支は近づいてくる
大袈裟だなー
いつもはそう言って手刀でもすところだけど
今は、涙が止まらなかった
「………孝支、私ね……………悲しいなぁ((ハハ」
そう言うと
今度は悔しそうな顔をして孝支は影山くんの方を勢い良く向いた
あぁ、ごめん、怒らないで
孝支は優しすぎるんだよ
これは私の自業自得だからさ?
怒らないで?
それは、言葉にしたつもりだった
だけど
菅「……ックソ、影山ぁぁぁ!!」
…………………声が、出なかった
なんで、こうなっちゃうのかなぁ
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作者名:カエルの手 | 作成日時:2016年3月14日 2時