6話 ページ7
私の家はマンションの8階の角部屋に住んでいる、しかも中々に広いからむしろ掃除が大変な気がする
「すみません、引っ越したばかりで部屋がごちゃごちゃしてて……」
「いえいえ、全然綺麗ですよ」
なんでこうなったんだ…と思いつつ安室さんを部屋に上げれば彼はすぐさま机の上にあったたくさんの書類に手を伸ばそうとする
まずい、それだけは
「あぁああああそれだけはダメですっ!!!」
さっ、と書類をすべて奪い去る
これを見られたらなんかとりあえずすべてが終わりそうだ……
息が上がる、頭もぼんやりしている
「………冬城Aのこの世界での設定資料?」
聞こえた言葉に思わず肩が揺れる
「見えたんですか」
「少しだけ、ね」
安室さんがこちらを覗き込んでくる
…これはもうこの人だけにでも言うしかないのか?
_ダメだ、言うな _ダメだ、言え
短時間にたくさんのことがありすぎて頭が混乱してくる
やっぱり主要なキャラクターに関わるなんてするべきじゃなかった
私は舞い上がりすぎた、ほんとバカ
つぅ、と頬を何かが伝う
安室さんがぎょっとしているのがわかった
もう、どうにでもなれ
「この資料、一緒に見てくれるんですか」
「貴方が良いというのなら」
ふわりと頭を撫でられてさらに涙が零れそうになる
飲み物取ってきますね! と告げてその場を離れる
もう、どーにでもなれ
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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです!零君が超カッコいいのでキュンキュンしてます! (2018年10月19日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - kamiさん» 関西の方の方便で そうですか の意味ですね! 北海道には何も関係ありません…笑 (2018年6月17日 13時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - さいでっかって、方言ですか? (2018年6月17日 12時) (レス) id: ee89c5b5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月4日 23時