【名探偵コナン】ど う し て こ う な っ た

18話 ページ19

私は敬語なしで話す、ということを強制される
(でも距離が近くなった気がして素直に嬉しかったのは、内緒)
みんなで朝ごはんがわりの食事をとる
その間に本当に様々な質問をされた

どこの大学なのか、何を専攻してるか
昨日のキッドのショーについての感想、
更には安室さんのどこが好きかまで聞かれた(とりあえず安室透として当たり障りのない所を答えてみた)
それを聞いてちょっと満足そうな顔してた安室さんはちょっと殴ろうか一瞬ほんとに考えた



時間が過ぎるのは早いもので、大量にあったはずの料理はすべて消え去ってしまった

｢この料理は梓さんが？｣
｢安室さんと一緒に、ですよ！｣

あぁ梓さん、そんな素敵な笑顔で言わないで
私の罪悪感がまじで半端ないから

｢美味しかったでしょ？｣
やはりドヤ顔のバーボンさん

｢…うん、美味しかった｣
事実、美味しかったのだからこう返すしかなかった

その場に和やかな空気が流れる

みんなで遊ぼう、という話になり食器類を片付けるために立ち上がったその時



｢キャーーーーーーッ！！！｣



女の人の悲鳴が響き渡る

その声にいち早く反応したのはコナンくんと安室さんで、真っ先にポアロを出て行った

でも確実に事件があったんだろうなぁ、と想像を巡らす

｢コナンくんの後を追いましょう！｣
｢ダメよ、帰ってくるまで待ってましょう｣
｢私が見てくるわ、蘭ちゃん園子ちゃん梓さん、子供たちをよろしくお願いします｣

3人が頷いてくれるのを確認してから私もポアロを離れる、おそらくこっちの方だろう

事件に興味が無いわけじゃない、むしろ興味がある
…それに、なんだか嫌な予感がする



.




急いで路地裏の方へ向かえば呆然と立ちすくむ二人の姿、そしてその視線の先には


異様な姿の死体が無残に横たわっていた

19話→←17話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す