Ｕ-17の女医さん-新テニスの王子様-

第45ゲーム ページ47

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――――――――――医務室


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幸村家とのお食事会から一週間が経った。

私は一番コートにも行けるはずもなく、ただ女医としての仕事をしていた。


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前と変わった事といえば


幸村くんとプライベートでよく話すようになった。


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それと―――――――


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徳川くんと、話すどころか一回も会う事がなかった。


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ストレッチの時間になっても、私を呼びに来ない。


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いつも、医務室のドアに寄りかかる徳川くん。


私の勤務時間を待ってくれてる徳川くん。


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私にとって、どれだけ大きな存在だったのかを思い知る。


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――――そして、もう一つ思い知った。


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彼にとって私はそれだけの存在だった、という事だ。


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この状況にあの優しい幸村くんが私の前に現れる。


最近では、ドキッとする回数も多くなってしまった。


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A「私って、案外浮気っぽいのかな…ハハハ」


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何分か、そのままボーッとしていると

いつの間にか外が少し騒がしくなっていた。


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最初はまたシャッフルマッチでも始まったのか、と思ったが

様子がなんかおかしい。


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タタタタタタ――――――……

廊下の走る音が響いている。


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急患だろうか…？

あ、また熱中症かもしれない。氷、氷――っと。


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いつも通りにテキパキと氷などを用意しているA。


この時はまだ、誰が倒れたか知らない。


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―――――ガララッ！！！

勢いよくドアが開いた。


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男「Aちゃん!!!練習中に徳川が倒れた!!!!」

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