Ｕ-17の女医さん-新テニスの王子様-

第36ゲーム ページ38

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A「――――――でなきゃダメ？」

さっきの元気さがまるで嘘のようなAの顔。


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徳川「・・・誰からの電話だ？」


A「お母さんから・・・・。」

言いにくそうにそう答える。


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徳川「親なら出ろ」


A「・・・・・なら、カズも近くに居て？」


徳川「わかった。」


この時、カズヤは思った。


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そいえば、Aの家族の話は聞いた事ないな――――――――。


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ピ

通話ボタンを押し、会話が始まる。


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A「お母さん、何の用ですか？」


母『いいかげんにしなさい。』


A「嫌です。私はここに居たいです。」


母『ダメです。

アナタをアメリカまで行かせてテニスをやらせてやったのに

急に女医になって、勝手な行動して・・・。


聞いたわよ？女の子に騙されたんだって？

もうテニスはやめなさい。』


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―――――――――――――――え？騙された？


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A「な・・・なんで、それ知ってるの・・・？」


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お母さんには栗原サンの事、言ってないのに―――――――。


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Aの頬に冷や汗が垂れる。


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母『アナタの許婚から聞いたのよ。

あ、まだ教えてなかったわね。許婚の名前は――――――』


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徳川「・・・・。」

カズヤはAの顔色が悪くなっていくのを見ていた。


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？「あれ？Aサン、誰と電話してるの？」


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なんで、中学生がこんな所にいるんだ？

ここは高校生の寮なはず―――――――――。


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徳川「お前は確か―――――――」


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母・徳川「『――――――――――幸村 精市』」


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A「―――――え？」

後ろを振り返ると、幸村くんが居た。


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幸村「どうしたの？Aさん^^」


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A「お母さん・・・・？」


母『あら、もうこんな時間だわ。お客さんが来るから、切るわ。


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――――――――こっちに早く戻って来なさいよ。』


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ツ――ツ―――………


Aの耳に電話の音が鳴り響いた。


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