Ｕ-17の女医さん-新テニスの王子様-

第32ゲーム ページ34

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A「・・・・・・・ハァ。」


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とある道で知らない人が行きかう中

一人、ため息をつく。


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―――――――――バカだなー、ウチ。

あんな嘘に騙されちゃって。


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ウチは医者だから

栗原サンのケガは治ってたんだから、喜ばなきゃいけない。


それが医者なのに―――――――。


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どこかで、栗原さんを『恨んでる』自分がいる。


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こういう自分にもすごく、すごく腹が立つ。


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こんなんじゃ

一人前の医者になるなんて、到底先の話・・・・だ。


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あ、でも

もうウチが医者でいる意味もなくなったんだ――――――――。


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A「もうイヤだ・・・・っ!!!」

頬に一筋の涙が伝う。


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――――――――バサッ


Aの頭に何か、かぶせられた。


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A「なに・・・・・？」

かぶせられた物を見る。


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A「・・・これ、カズの上着―――――――」


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徳川「それで顔を隠せ。」


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頭の上からカズの声。


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―――――――――なんで、ここにいるの？


カズには、栗原さんの事言ってないのに。


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沢山の疑問が浮かんだが、

『ただ涙を隠そう』と、無意識にそう思った。


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A「カズじゃん！びっくりしたー((ニコッ

ここで会うなんて偶然だ「お前はバカだな」――――――――え？」


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徳川「お前、俺にいろいろ隠してるつもりかもしれないが

バレバレだ。


内容は言いたくないなら、言わなくてもいい。


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――――――――――――けど

少しくらいは頼ってもいいんじゃないか？」

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