ー特別な存在ー (ページ14)

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特別なお仕事ページ14

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宿舎で来月のみんなのスケジュールを確認していると一件のメッセージ。

代表君に頼みたい仕事がある。今から事務所に来れないか?

代表直々に連絡してくるってことは大きな仕事なのかなとも思いつつ、事務所に向かうことにした。

事務所に着いてみんなが練習してるであろう練習室を少し覗いてから代表室へと向かった。

『失礼します』

「お、さっそく来てくれてありがとう」

『いえ、それより頼みたい仕事というのは？』

「急で申し訳ないんだが、来週の火曜日に1日だけモデルをやってほしいんだが」

『モデルですか？』

「実はな、私の姪がモデルをすることになっていたんだが体調を崩してしまってね…姪も悔しがっていたんだが、君になら代役をやってほしいと言っていてね」

代表の姪であるユラちゃんは私も何度か会ったことがあってそれはもう美人さんで背も高くてスタイルもよくてたまにモデルのお仕事をしてると言っていた。

『あの…なんのモデルなんでしょうか？そもそも私なんかに勤まりますか？』

私も背は高い方だと思うけど、顔もぱっとしないしスタイルだって自信ない。

「ウェディングドレス広告のモデルだ。君なら背も高いし綺麗な顔をしていてスタイルもいい。新郎役のモデルも姪の彼氏が勤める予定だったんだが姪が出来なくなって彼氏もユラじゃないとやりませんと言い出した始末だ。新郎役のモデルはこちらで探すがとにかく君には新婦役のモデルをやってほしい」

ということで半ば強制的に決められたウェディングドレス広告のモデルの代役。

代表は当日この指輪をつけてと私にものすごく綺麗なダイヤのついた指輪を渡してきた。

『モデルかー…』

あまり気は乗らないけど私に拒否権はないみたいだからここは腹をくくるか…。

私は宿舎に戻るとひたすら指輪を眺めていた。

『こんな綺麗な指輪、モデルとはいえつける日がくるなんてなぁ。でも私もいつかはお嫁さんに行くわけだし…行けたらだけど…練習と思えばいいんだよね！そうだ！練習練習！』

時計を見るともう22時。

そろそろみんな帰ってくる時間だし頼まれてた出前の電話しなきゃ。

HS「たっだいまー！！！」

WZ「腹へった」

MG「ヌナー！！僕たちが帰ってきたよ！！」

出前が到着してすぐにみんなが帰ってきた。
疲れてるはずなのに賑やか。

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