ー特別な存在ー (ページ12)

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ーSEUNGKWANの場合ー

SG「我慢…我慢…我慢…」

ダイエットを初めて1週間。

最初はみんな気を遣って僕の前でお菓子食べたりジュース飲んだり間食したりしなかったのに1週間経ってみたらどうでしょう、みんなお構いなしに僕の前でお菓子ボリボリ、ジュースぐびぐび、間食もぐもぐ……

こんなん地獄でしかない。

ただひとりを除いては…

SG「ヌナ…それなに？」

僕の目の前でなにやらそこまで美味しくなさそうなお菓子みたいなものを食べてるヌナ。

『これはね、ゼロカロリーのグミ？いや、ゼリー？だよ！』

SG「ゼロカロリー？ヌナダイエットしてないのになんでわざわざゼロカロリーなの？」

『だって、スングァナが頑張ってるから！ほら、これあげる！ゼロカロリーだから食べても大丈夫だよ！』

ヌナがくれたゼロカロリーらしいグミなのかゼリーなのかよく分からないものを口に入れた。

SG「うーん…、お世辞にも美味しいとは言いがたい」

『だよね！ㅋㅋまぁでもゼロカロリーだから仕方ないのだよ！』

ゼロカロリーにめちゃくちゃ拘るヌナなんか可愛いし、美味しくはないけどヌナがくれたやつだからそれだけで満足だ。

ーVERNONの場合ー

『ボノニ、見てこれ！』

ヌナは最近僕に不思議な動画を見せてくる。

お父さんペンギンが吹雪の中赤ちゃんペンギンを守ってる動画とか、海で釣りするおじさんの後ろ姿を撮った動画とかキリンがひたすらご飯食べてる動画とか。

そして今見せてきた動画。

VN「ん？これ誰？」

『誰？ってボノニだよ！』

VN「僕？いつ？」

『この前リビングで昼寝してる時のボノニ！注目してほしいのはここ！見て、ボノニの頬！』

言われた通り目を凝らして見る。
けどなにがなんだか分からない。

VN「？なに？」

『蚊』

VN「蚊？」

『うん、蚊！ほら、ボノニここに虫刺されあるでしょ？それこの蚊の仕業だよ！決定的瞬間でしょ？』

VN「え、大人しく吸わせたの？」

『退治しようとも思ったけど起こしたらと思ってやめたの！』

VN「そこはやめないでよ！おかげですごく痒いよ」

僕がそう言うとケラケラ笑いながら逃げてったヌナ。
ヌナたまに子どもみたいなとこあるんだよね。
そこがまた可愛いところでもあるけど。

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