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｢……なにやってんですか謙也さん。｣
｢！？｣
声に驚いて振り向いてみれば、そこには呆れた顔の財前と怒り気味の小春が立っていた。
｢ざ、財前に小春！？なんで……｣
｢謙也があんな調子で心配やから追ってきたんやわ！……もう、なにしとんねんこのドあほ謙也！Aちゃん思いっきし怒っとるやんか！｣
｢いや、あ、あれはただな……｣
｢言い訳無用！もうっしゃあないからうちがAちゃんなだめてきたる！Aちゃあーん！｣
｢……｣
なんだったんだと走っていく小春の背を見送る謙也に、無理やり連れてこられた財前が口を開く。
｢……小春先輩やないっすけど、あほやないっすか。なんであんな嘘ついたんです。｣
｢……見とったんか。｣
｢ばっちり見てましたわ。｣
｢……そっか……｣
｢……Aさんと部長の仲なんて、誰でも見てればわかるやないっすか。少なくとも俺らはわかりますし、謙也さんなら長年一緒やったんすから余計わかっとるはずやないんですか。｣
｢……、……ああ、せや。……わかっとったわ。とっくに。……わかっとって、言うたんや。｣
ズボンを握る手に力がこもる。
わかっていた。Aが、自分の望む目で自分を見てくれることは、決してないと。
それでも、今なら変えられるのではないかと思って。
ずっと燻っていた想いを伝えられると思って。
気がつけば、勝手に口が動いていた。
Aを傷つけるかもしれないと、うっすらわかっていながらも。
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赤司藍(プロフ) - 超感動しました！やっぱ、好きな人に忘れられるのは辛いですよね。ヒロイン今までよくたえたね！って思いました。自己解釈ですけど、謙也は失恋したけど、誰よりも二人が戻って欲しいって願ってたと思いました。蔵とヒロインが最終的に幸せになってくれてよかったです。 (2016年6月26日 22時) (
レス) id: 44babda228 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - 紅華さん» ありがとうございます！ (2015年10月23日 23時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 感動しました！(ノД`)・゜・。涙腺がゆるゆるに緩みまくってます(ノД`)・゜・。 (2015年10月23日 22時) (レス) id: b53dd358bb (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - 志穂さん» ありがとうございます！ (2015年9月13日 20時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
志穂(プロフ) - 白石の記憶が戻ったところに感動しました(ﾉ_＜｡) (2015年9月13日 19時) (レス) id: b1fdad69ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年8月19日 18時
