妖、名を貰う ページ8
「奴良組が大将...ぬらりひょんねぇ…」
満月の夜。そっと闇が動いた。
「とにかくあの妖は危のう御座います！」
ぬらりひょんは烏天狗から忠告を受けていた。
「うるさいのぅ…」
小さな声で呟けば後ろからさらなる声が。
「あの妖は遥かに総大将の力を上回る。違うか？」
「なんじゃ牛鬼。お前も説教しにきたのか」
「いえ。忠告までに」
その言葉を聞いてからぬらりひょんはニヤッと笑った。
「わしよりも、狒々よりも強い。それは確かじゃ」
「ならばなぜ関わる！」
語気を強めた牛鬼にぬらりひょんは笑みを深くした。
「悲しそうに見えたんじゃ・・・それに・・」
ガキィイン
「相手が来ちまった」
「受け止めたか」
突如現れたのは赤い髪の女。
「「じ、地獄花・・・!?」」
「ここに来たってこたぁ、答えは出たんじゃろうな」
「無論」
女はどかっと腰を下ろした。
「邪魔者は去れ」
女の言葉に殺気立つ牛鬼。
「そう言ってやるな。仲間・・・家族になるんじゃから」
そう言ってぬらりひょんは盃を差し出す。
「五分五分でいいか？わしゃあ、お前と対等でいたい」
「構わぬ」
ちらり、と牛鬼に視線を送る。
「忠誠を誓おう・・・借りもあるしな」
奴良組に、地獄花と言う名の妖が加わった。
「名は？地獄花じゃ、殺伐としすぎじゃ」
「ないと言った」
「なら・・・お主の名はAじゃ！これからはそう名乗れ！」
「光栄至極に・・・」
その瞬間、牛鬼と烏天狗に向けられていた殺気と畏れは霧散する。
「何か文句あるか？鳥妖怪」
自分よりもはるかに上級の妖が、目を合わせて綺麗に笑う。冷や汗が止まらなかった。
しかし、その空気はすぐに消えた。
スパーーーーーーンッ
「ちょっとぬらりひょん！」
ずかずかと雪女が入ってきた。
「ああ、あんた。地獄花だっけ？妾は雪女の雪麗」
雪女がほぼ初対面に名前を言った。聞き耳を立てていた妖怪達はざわつきだす。
「ああ、そうだ。Aと呼んでくれ」
「何？名前あったの？」
「今しがた、貰ったところだ」
雪女の驚きの声は伝染し、一時騒然となった。
名前も出ましたので次は設定です！
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朔桜(プロフ) - トンぬらさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！！ (2015年8月20日 1時) (
レス) id: 2cea28e74f (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - 夢主カッコカワイイイイイイ（（ めっちゃ面白いですね！もっと前にコメしたと思い込んでて遅れました泣こんなにいい作品なのに！更新頑張って下さい応援してます！ (2015年8月19日 15時) (レス) id: 33eb7c7682 (このIDを非表示/違反報告)
朔桜(プロフ) - 夢花火さん» コメ返し遅くなってごめんなさい！(T ^ T)コメントありがとうございます！設定はそろそろでます！一段落ついたら設定作る予定です！もちょっと待っててくださいー (2014年11月19日 16時) (レス) id: 2cea28e74f (このIDを非表示/違反報告)
夢花火 - 面白いです！面白いんですが、設定はないのですか？これからも楽しみに待ってます！更新頑張って下さい(^^) (2014年11月6日 19時) (レス) id: 2a437cc357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔桜 | 作成日時：2014年10月29日 0時
