妖、笑う ページ26
「そなたも美しいのぉ」
「光栄至極に存じます。・・・しかしながら」
ざわざわと場がざわめく。
「珱姫・・・並びに他の姫君も嫁がせるわけには参りませぬ」
一瞬静まり返った部屋がざわめき出した。
「あなた様に・・・・羽衣狐にこの者らの肝を渡すわけにはいかぬ」
「お前・・・!!何者じゃ!!」
一気に襲いかかる刀の壁。
ザシュッ
それを一太刀にて断ち切ると、綺麗に笑って見せた。
「私は妖、地獄花。あなたほど長命な妖なら知っているのでは?」
「ははは!!!」
いきなり笑い出した淀殿・・・羽衣狐は尾を出し、不敵に笑った。
「なんと面白い余興じゃ。最強とも呼び声高い妖がこの場におるとは!!」
「わるいな。この姫君は我が主のお気に入りなんだ。渡すわけにはいかないのさ」
面白そうに羽衣狐の瞳が輝く。
「地獄花の主人とな。さぞかし名のある妖なのだろう」
側近か。羽衣狐の近くにいた男が嘲笑うかのように言う。Aは楽しそうに続けた。
「そうさ。この地獄花を従えた男がいる。たった百ばかりの若造さ」
そして刀を鞘に戻すと妖しく微笑んだ。
「さて。我が主人が来るまで余興と参ろうか、羽衣狐殿」
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朔桜(プロフ) - トンぬらさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2015年8月20日 1時) (レス) id: 2cea28e74f (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - 夢主カッコカワイイイイイイ(( めっちゃ面白いですね!もっと前にコメしたと思い込んでて遅れました泣こんなにいい作品なのに!更新頑張って下さい応援してます! (2015年8月19日 15時) (レス) id: 33eb7c7682 (このIDを非表示/違反報告)
朔桜(プロフ) - 夢花火さん» コメ返し遅くなってごめんなさい!(T ^ T)コメントありがとうございます!設定はそろそろでます!一段落ついたら設定作る予定です!もちょっと待っててくださいー (2014年11月19日 16時) (レス) id: 2cea28e74f (このIDを非表示/違反報告)
夢花火 - 面白いです!面白いんですが、設定はないのですか?これからも楽しみに待ってます!更新頑張って下さい(^^) (2014年11月6日 19時) (レス) id: 2a437cc357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔桜 | 作成日時:2014年10月29日 0時