妖、名乗る ページ3
ギィン……!
刀が交わる。女にしては重い斬撃だった。
切り結んでいるとは言えない。ぬらりひょんは防御で手一杯だ。相手が、静かに口を開いた。
「人は、私を 地獄花 と呼ぶ」
「妖、地獄花!?」
「納豆、しってんのか?」
「知らないんですか!?狙った獲物は絶対に逃さない。
血塗れの妖、地獄花を!」
彼岸花の異名をつけられたその妖は
血を吸った彼岸花なのだそうだ。
生まれは、しられていない。
そうだ、と言われているだけだ。
地獄花の去ったところには、血の湖が、広がっている。その様は、群れた彼岸花のよう。
どれほどの時間が経ったのか。一瞬のようにも、何時間もたったようにも思う。
突然、女の体がぐらりと傾いた。その足元を見ると、事切れたと思われていた人食い鬼が足を掴んでいた。これ幸い、と女の手首を掴み、ぐっと引き寄せる。刀をたたき落とすことも忘れない。
そしてその瞳を覗き込んだ。人食い鬼は事切れた。
「綺麗な瞳じゃのう・・・」
「っく…離せ!」
「嫌じゃ」
安全になったと判断したのか。納豆小僧がひょこひょこやってくる。
「どうするんですか?」
ぐるるるっと獣のように唸る女は爛々とした瞳で己の胸に抱かれている。
否、押さえつけられている。やはり、男の力にはかなわないようだ。
「ふむ...なあ、地獄花!わしはお前が欲しい!」
「「は・・?」」
「わしの百鬼にお前がいてくれりゃ、最強だ!」
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朔桜(プロフ) - トンぬらさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2015年8月20日 1時) (レス) id: 2cea28e74f (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - 夢主カッコカワイイイイイイ(( めっちゃ面白いですね!もっと前にコメしたと思い込んでて遅れました泣こんなにいい作品なのに!更新頑張って下さい応援してます! (2015年8月19日 15時) (レス) id: 33eb7c7682 (このIDを非表示/違反報告)
朔桜(プロフ) - 夢花火さん» コメ返し遅くなってごめんなさい!(T ^ T)コメントありがとうございます!設定はそろそろでます!一段落ついたら設定作る予定です!もちょっと待っててくださいー (2014年11月19日 16時) (レス) id: 2cea28e74f (このIDを非表示/違反報告)
夢花火 - 面白いです!面白いんですが、設定はないのですか?これからも楽しみに待ってます!更新頑張って下さい(^^) (2014年11月6日 19時) (レス) id: 2a437cc357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔桜 | 作成日時:2014年10月29日 0時