輝く月のように 4 (ページ39)

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自分ではどうしようもない事を理由にデビューを白紙にされた。それはとても大きく心に傷を付けて、逃げるように日本にやって来た。

日本でデビュー出来る、見返してやる、と決意したのにまたもや白紙に戻された。デビュー出来ずに終わる、そういう星の下に生まれたんだ。当時は本気でそう思っていた。同期たちがジャニーズ事務所でのデビューを諦めて別の事務所へ移籍していく中、将来を考えることを放棄して家に引き籠る私を両親は優しく見守ってくれた。そんな中、f(x)のメンバーたちが番組で私の存在を公にしたのだ。部屋の中のものへ当たり散らして泣き喚いた。惨めで仕方が無かった。本当なら私も同じ場所に立ち、苦楽を共にしたのに。どうして、私だけがこんな目に遭うのか。

どうして、なぜ、そんなことをするのか。私を惨めにして楽しいのか。デビュー出来なかった私を嘲笑って高みから見下ろしているのだろう。

同い年のルナにメールを送り付けて関係を一方的に断った。メンバーたちは「そんなつもりは一切ない」「私たちにとってAは今もメンバーよ」「Aオンニに会いたい」と連絡をくれたが無視し続けた。スルギが間を取り持とうとしてくれたけれど、それも拒否した。

それからも引き籠ってウジウジ泣いている私を引っ張り出したのは滝沢くんで、グループに入ってもまた外されるのではと脅える私を抱きしめてくれたのはSnow Manのみんな。そしてグループに入ったことで他のJrとの絡みが増え気持ちも落ち着き、過去は過去で今を頑張ろうあれは運が無かった、と思えるようになったころにf(X)のメンバーたちそれぞれに手紙を書いた。書いては消して書いては捨ててを繰り返して出来上がった謝罪と今の気持ちと決意を綴った手紙を出した数日後ソルリの脱退が報じられた。

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