輝く月のように 2 (ページ9)

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A「テンくん、なんでここに？」
TN「Aちゃんに会いたくて」

ニコニコ笑うテンくんに困惑は続いたまま。通路の端で立ち止まってる私たちから離れたところでメンバーとスタッフさんが待ってくれてるから長話は出来ない。そう伝えるとテンくんはOKと頷いた。

TN「この前はごめんね。Aちゃんの気分悪くしちゃった」
A「ううん、私は大丈夫。なにかしたかな？」
TN「Aちゃんは何も悪くないよ。僕が勝手に嫉妬しただけ」
A「うん？」
TN「直接会って言いたくて。Aちゃんのこと好き」
A「え？」

ニコニコした笑みを引っ込めて真っ直ぐに見つめてくるテンくんの言葉に戸惑って一歩足を引いてしまう。けど、すぐにそれ以上離れないようにとテンくんに腕を掴まれてしまう。そのやり取りを見た照くんと阿部ちゃんがこちらへ向かってくるのが視界の端に映る。

TN「今すぐに付き合ってとは言わないよ。Aちゃん僕のこと男として見てないでしょ」
A「…」
TN「だからね、今日は僕を男として見てって言いに来た。絶対に惚れさせるからねA」

微笑んだテンくんは3つも下とは思えないぐらいに妖艶で異性として認識するには十分だった。