輝く月のように 2 (ページ2)

今日:26 hit、昨日:46 hit、合計:105,344 hit

月が綺麗ですねページ2

【2015年のお話】

Aから韓国に行くから会えないかと連絡が入った。SNSでやり取りは頻繁に交わしているが実際に会うのは本当に久しぶりになる。練習が休みになる休日を指定しくれるのもさすがは元練習生で話が早くて助かる。反射的にもちろん、と返事すると同時に思案する。Aに対して恋愛感情を持ったことはないが、それでも男女2人が会っているとデートを疑われる。Rookiesとして公開されており周囲の目も気にしなくてはいけなくなった。Aが親しくしていた練習生たちは既に去ってしまっているし、デビューを果たしたスルギヌナを誘えるほど親しくはない。Aと同郷のユウタを誘うも先約が入っていると断られてしまい、マークでも誘うかと思案しているところにテンがひょこりと現れた。

TN「テンならその日空いてるけど？」

待ち合わせはとあるカフェ。先にテンと席で待っていると少し遅れてAが到着した。こちらを見つけてぱぁっと笑むAは正に花が咲くという言葉が良く似合う。

JN「Hi,My Sweeties」
A「Hi,My handsam」

ふざけて呼び合うそれも懐かしくて、月日が経とうとも変わらない関係が愛おしい。

A「えっと、そちらがテンくん？」
JN「そう。チッタポン？どうした？」

Aとの再会に集中しており隣のテンが口をぽかんと空けて固まっていることに気づかなかった。テンの視線はAに固定されており、凝視されている彼女は戸惑いを隠せずに視線が俺とテンの間で揺れている。

JN「テン？」
TN「っ！わぁ、ごめんね。とっても綺麗で驚いちゃった」
JN「写真見せただろ？」
TN「写真も綺麗だったけど、実際に会うと全然、もっと綺麗だね！まるで女神様みたい」
A「そこまで褒められると恥ずかしい…」

耳まで赤らめるAにテンは大真面目な顔で「謙遜しないで、僕の女神様」だなんて言うもんだからAは首まで赤くしてテーブルに突っ伏した。