Flower Shower × Hokuto Yoshino season2

Flower Shower × 55 ページ5

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A『美波、.....』




美波『どうかしました？電話なんて珍しい。』




A『時間大丈夫？』




美波『大丈夫です！ちょうど空きコマなんで』




A『そっか、ありがとう。』




あと１０分で撮影が始まるから


るぅや咲にも電話したいところだけど


川崎美波の名前をタップした




A『美波ごめん、うちの店買収されるかも』




美波『..........え？買収？』




A『なんか北ちゃんとのツーショット撮られて週刊誌に売るとか言われて前の職場で付き合ってた人が起業するみたいで」




美波『吉野さんとのツーショット？』




A『夜に来てくれてた時の撮られちゃった』




美波『Aさんの元カレが起業？喜多さんですか？』




A『喜多さんはただの先輩だけどその下で働いててその中の人なんだけど』




美波『先輩の元カレ？』




A『どうしよう美波、おとなしく買収されるか閉店かの２択しかないんだけど』




美波『厄介な人と付き合ってたんですね』




A『美波ももう雇えないかもしれないし就職先困ってたらって話もなくなっちゃう....』




美波『そんなことは後回しです。るぅさんと咲さんに電話しておきます。今日の撮影終わったらすぐお店来てください。絶対その男に捕まっちゃダメですからね？』




A『..........ありがとう、.....』





私はこの先、どうなるんだろう


おとなしく買収されたところで


私はきっと自由に経営なんてできない


あの人の好きなように使われるだけだ


それならいっそ潰してしまった方がましかもしれない



でも、私の夢と努力が詰まったあのお店


たくさんの方と出会うことができたあのお店



そんな簡単に決めることなんてできないのに





北人「..........Aさん、」




A「..........北ちゃん、」




北人「何があったんですか」




A「..........ごめん、言えない。」




北人「俺に、話してくれないんですか？」




A「北ちゃんの負担、もう増やせない。」




北人「Aさんの負担なら俺が代わりたいです」




A「ありがとう、そう言ってくれて嬉しい。」





彼の人生さえも巻き込んでしまうなんて





A「北ちゃんあのね、お願いがある。約束してほしい」




北人「なんですか？」




A「あの男には絶対に近づいちゃいけない。マネさんとずっと一緒にいてほしい。ひとりになっちゃだめ」

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