Flower Shower × Hokuto Yoshino season2

Flower Shower × 67 ページ17

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A「美波、ご飯食べてから帰ろ」




美波「いいですけど、めちゃくちゃお金使ってますよね、？」




A「大丈夫、貯金はまだまだある。ずっと独り身で仕事人間だったから、舐めないでよ？」




美波「..........はい、」




誰の連絡先も入っていないタブレットと一眼レフ


それ以外の電子機器を全ておいて


るぅの姉、瑠璃がいるフランスに１ヶ月くらい旅行をしてきた


美波を連れて、もちろん美波にも携帯を持たせずに



何にも囚われることなく


自由に過ごしたかった。



正直瑠璃のところいたからホテル代かかってないし


そこまでお金使ってるわけじゃないけど


おいしいものたくさん食べて


もう死んでもいいってぐらいに


楽しい日々を過ごしてきた。


美波は学校休ませたとかじゃなくて


長期のお休みだったから。




明日、もうあの人と会って


契約を結ぶことが決まってて。



少しの間、時間をくださいと言って


結局最後は私がフランスから手紙を送って


この休暇の終わりを知らせて



だからこれを知ってるのは


私もあの人と美波だけ



るぅも咲も知ってるけど


今私がどこで何してるかわかってないから




美波「明日、何時に来るんですかあの人」




A「営業終わりだから７時とか？かな」




美波「ふーん、意外とあっさりなんですね」




A「そうするしかなかったの。もう全部捨てたし、私は無感情で生きてくしかないし」




美波「最後までAさんは私のお手本ですね。好きな人のために大好きな人のために私はそこまでできない」




A「彼の立場もあるからね」




美波「彼の立場があったって自分を犠牲にしてでもそうやってできるAさんは永遠の憧れです」




A「そっか、美波のそんな存在でいれて嬉しいよ」




軽くご飯を食べて


すっかり肌寒くなった日本に


もう毛先にしか残っていない赤と。




？「よ！A！」




美波「..........え、なんで....」




光樹「迎えにきた〜！大事な話は明日だけどちょっといい？」




美波「..........Aさん、」




A「美波、私のスーツケースもお願いしていい？タクシー使って帰って。お金は私が払うから」




美波「そういう問題じゃなくて、」




A「美波、ありがとう。ごめんね行ってくる」





私は幸せな旅の終わりの日に過ちの夜を彼と過ごすことになってしまったんだ

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