Flower Shower × Hokuto Yoshino

Flower Shower × 48 ページ48

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Hokuto side.








あのあとみんな終わって


今度は全員で作業してる。



Aさんはキョロキョロしながら


俺らのこと見てくれてる。



元に戻れたのかな、よかった。







陸「Aちゃんこんな感じで大丈夫ですか！」




A「はい！ばっちり！」




慎「Aさん、失敗、、」




A「大丈夫、まだ大丈夫だよ！一緒にやろう！」






テレビカメラが回ってても


普段となんら変わらない俺たちの空間


でもAさんにちょっかいかけるのは


ちょっとできないや


なにしろみんなAさん、Aさんって


俺もAさんのこと呼びたいし


来て欲しいし行きたいし



何より俺の方、向いて欲しいのに





さっきのAさんかわいかったなぁ、

　

あの時ばかりは年下でよかった、って


かわいいって言われることがよかった、って



俺の頬を優しく包んだAさんの暖かい両手


それだけなのにふわっと香ったAさんの優しい香り


近くまで顔近づけてこの前までの俺だったら


確実にちゅーしてたってのに。



俺の好きは伝わってるかな


Aさんの悩みの種、増やしてないかなって


少し自意識過剰になるけど


でもそのぐらい考えてもらわなきゃ困る。


だってAさんのこと、大好きなんだもん。


でもどうしよう、俺


Aさんのこと好きすぎて、、






A「北ちゃん？」




北人「..........はい！」




A「何ぼーっとしてるの？待って樹くん、大丈夫？」




樹「大丈夫じゃないっす、助けてください 笑」




A「ほら、北ちゃんが手伝ってあげないからだよ。北ちゃん新しいフライパン持ってきて」




北人「え、俺？！」




A「はやく〜」






Aさんのこと考えて


自分の世界に入りすぎてた


ごめん樹、だけど


Aさん話しかけてくれた、嬉しい。


フライパン持ってくるって雑用でも嬉しい。



だってそんなこと頼めるの俺しかいないし


まだ常連ってほど来てるわけじゃないけど


この中の誰よりもメンバーの誰よりもここに来てる


そんな少ない中でもAさんのことずっと見てるから


どこに何があるかとか全部わかるし







北人「持ってきました！」




A「ありがとう。樹くん、もっかいやってみよっか」




樹「はい、お願いします。」





俺にはそんなに優しくないけど


それも仲良くなってきたからってことにしよう。

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