君の色に染まる私。【BTS】 (ページ10)

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「...え、って、僕の顔になんか付いてましたか？

あ、スマホ落としましたよ？って気づいてますか？」

ジミンによく似た顔立ちの男はスマホが落ちている所に

向かって指をさしながらそういった。

『へ、？あ、..』

ジミンに似た人の前で私は動けなくなり

ジミンを見つめながら立ち尽くしていた。

「お客様、僕の顔がそんなに面白いからって

スマホ拾い上げられないくらい驚かないでくださいよ？」

カウンターから私の方に来ながらそう述べ私の代わりに

スマホを拾い上げ、自分の手の平に乗せてくれた。

「ん、割れてないみたい。よかったですね、

次は落とさないようにちゃんとバックの中に入れたり何なりして下さい？

ところで今日はどんな花をお買い上げなさりますか？」

スマホの安否を確認すると彼は仕事上決まったセリフの様なものを

述べ、腰までの黒いエプロンを付け始めた。

『ハﾂ！え、えーと、青い日持ちするお花下さい！』

「わかりました、どんな事に使われますか？」

『お墓詣りに..』

「わかりました、すぐご用意致します」

そう言うと彼は店の奥へと入っていってしまった。