君の色に染まる私。【BTS】 (ページ9)

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ジミンへの花束を買いに通りがけの花屋さんに寄る

TH「臨時休業？珍しい..毎年やってるのに！」

『しょうがないよ、もう少し先に進んだところに

あるかもしれないからもう行こ？』

TH「嗚呼、そうするか」

再び車に乗ってお墓に向かう、

『あ、止まって』

私がそう言うとテヒョンが車を止める

『ほらあそこ、お花売ってそう！』

そう言いながら指をさした先には

様々な花に囲まれた白いペンキで塗られた小さな建物があった

OPENと書いてあるのできっとあそこに花が売っているかもしれない

そう思った私はその建物の目の前に向かった。

”lycoris”と控えめに書いてある小さな看板が

風に揺られ、また花や草木がゆらゆら揺らいでいる何とも

落ちつく雰囲気だった。

ドアを開けると一気に花々の匂いが鼻腔を満たした

同時に可愛らしいベルの音が響き、いらっしゃいと私を

迎えてくれているようだった。

ﾌﾞｰﾌﾞｰとスマホが振動しスマホを見るとテヒョンからメッセージが来ていた

”わりぃ、財布忘れた取ってくる”

と書いてあり、思わずクスッと笑ってしまった。

『”大丈夫、花束くらい自分で買える”』

そう送り返してスマホをポケットにしまおうとした瞬間

「いらっしゃいませ」

店の奥から声がしたので前を見ると

『...え、』

そこには2年前目の前で亡くなった筈のジミンが

にこやかに立っていた。

驚きのあまり、私はスマホを手から落としてしまった。