カスミソウの君へ＿skab

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裸エプロンから３日。
あれって横から手を入れられんのが良いよね。
つうかつけたまま最後までいけんのがなんとも…。
うん、最高だった。

そんな花柄エプロンは洗ってまだまだ使われ続けていて。
今夜のご飯は中華だった。
天津飯の卵がふわふわで、とろとろのあんかけとの相性が最高だった。


ちなみに阿部ちゃんは薬を毎日飲んでる。
けど、体調に変化は無い。
朝にはちゃんと元に戻ってるし、案外まともな薬だったってことらしい。



今日のまったりタイムはバラバラ。
いる部屋は同じだけど、阿部ちゃんは勉強。
俺はアニメ鑑賞。


「ねえ。」
「んー？」


カリカリとシャーペンを走らせながら俺に声をかてる。
器用だなあ。


「買った。」
「何を？」


話が見えない。


「…下着。」


ぽつりと呟かれた。
これは照れてるな。
だからシャーペン動かしたまま喋ってんのか。


「まじ？」
「うん。」
「今日見せてくれる予定は？」


ピタッとシャーペンが走るのを止めた。
またデリカシー無いとか言われちゃうかも。


「…ある。」


う、わ。
愛しさの塊が可愛いという武器で俺を攻撃してきている。





いざ寝室。
ってなったら、なぜかベッドでお互い正座。


「見てもよろしいでしょうか。」
「あ、えっと、ちょっとたんま！」


俺の入りもどうなんだって話ではあるけど。
阿部ちゃんの突然のストップに、どうしたんだろうととりあえず様子を伺う。
すると阿部ちゃんが電気のリモコンに手を伸ばしてた。


「だめ。」


ボタン押される前にひょいっと取り上げる。


「あ。」


前までだったら阿部ちゃんの方が背高かったから分があったんだろうな。
けど今は俺が有利。


「返して。」
「だーめ。
電気暗くするつもりだったでしょ。」
「…いつもくらい。」
「あんね、今から見せてくれんでしょ？」


ぽふりと華奢な体に覆い被さって、そのままシーツの海に沈める。


「俺のために買ってくれた可愛いヤツ。」


リモコンをベッドの下に落とす。
これで早々取れはしないだろう。

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