君のこころを聴かせて【JN】 (ページ4)

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不都合ページ4

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私は他人の心が読める。

少なくとも、物心ついた頃にはこの不思議なちからを持っていた。

昔はよく馬鹿な使い方をして自分の心に傷ばっかりつくっていたけれど、今はすっかり使いこなせるようになった。

職場の人たちもこのちからのことは知っているし、そのお陰でほとんどのプロジェクトにも参加できる。

他社との交渉やプレゼンなんかでは特に。

だって、相手が表に出さない都合まで手に取るように分かってしまうんだもの。

そのぶん仕事量は多いけど、せっかく頼られているなら答えたいじゃない。

でも、

「ええっ！ずるいですよオンニ！あたしと代わってください！」

....代われるものなら私だって代わってあげたい。

次のプロジェクトのメンバーに選ばれた。

元はと言えば私の発案から決まったものだったし、今回も絶対に参加したいと思って希望した。

なのに、

どうしてあの子も一緒なわけ？

「うぅ～....あたしも希望したらよかった....」

「そんなことしたら、あんたいよいよ会社に寝袋持ってくることになるでしょ？」

「そうですけど....」

“ キムソクジン君みたいなイケメンと仲良くなれるなら喜んで何泊でもしますよっ！！ ”

「聞こえてる」

「うっ.....」

スヨンはまだ中途半端なワード画面を見つめながら、分かりやすく肩を落とした。

....あれがただのイケメンだったなら、私だって満更じゃ無かったわよきっと。