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____Side.Akaashi
三日目、夜。
男子が寝泊まりする部屋は、もちろん今日一番のトレンドである木葉さんの色恋沙汰についてで大盛り上がりだった。
のろけに惚気る彼を、これを遠山が聞いたら死ぬな、なんて思いながら見つめた。
いいなぁ、木葉さん。
遠山に思ってもらえて。
、、、、いいな、、、、?
なんで?
、、いや、まさかそんな。
頭の中に思い浮かんだ最悪の事態をもみ消す。
ない。
俺があいつを好きとか、ない。
あいつ、木葉さんが好きだし。
俺も病気になっちゃうし。
ぶんぶん頭を振って煩悩を振り消した時、木葉さんが俺の事態を悪化させた。
秋「ていうか、最近赤葦と遠山仲良くね?付き合ってんの〜?」
にやにや聞いてくる彼に、他の先輩たちが
確かに!
あいつが吐いてるとき肩抱いてずっと傍にいたよな!
なんて言ってきて。
違う、付き合ってなんかない。
そばにいたのはあいつの病気を知ってるのは俺だけだから。
違う、違う。
好きとかじゃ、ない。
「違うっ!!!!!!!!」
思わず立ち上がって叫んでしまった。
普段大声を出さないからか、彼らも驚いている。
「あんたたちは、あいつのことを知らないからっ、、あいつが、どんな思いでここにいたか!
俺が、、、
俺が、どんな思いであいつのそばにいたか知らないでしょう!?」
吐き気が、襲ってくる。
噓、噓だ。
まさか。
急いでトイレに駆け込み、えずく。
案の定、出てきたのは花。
アサガオ、、、、
花言葉は、【儚い恋】と【固い絆】。
「っ、、はは、」
俺の心情駄々洩れじゃん。
〜〜
((((葦くんまさかの感染))))
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作者名:蜂蜜色 | 作成日時:2021年4月20日 19時