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一日目は難なく終了。

二日目は少し吐き気を催したが吐かずに何とか乗り切った。

問題は、3日目だった。

3日目の朝、私達梟谷学園高校男子バレー部は朗報とも悲報とも言えるニュースを知らされた。

秋「俺たち、」

雪「付き合い始めました〜!」

うおおおおっ、と朝ご飯を食べている購買が沸いた。

昨日の夜、お互いに想いを伝えあったらしい。

おめでとう、とかやっとかー、とか。

聞こえてくるのは祝福の声ばかり。

嗚呼、私がヒロインだったら、今頃木葉先輩の隣にいるのは私なんだろうな。

ヒロインは可愛い白福先輩と可愛い雀田先輩。

地味な私は引き立て役。

『嗚呼、嫌だなぁ。』

ぼそりと呟いた言葉は、吐き気と共に口から出てきて。

今度は自分の袋で口を覆う。

隣にいた赤葦が、私の肩を抱く。

また、先輩たちの前で吐いてしまう。

しかも食事の場。

とりあえず二人で全力ダッシュして、購買から出てきた。

後ろから何か聞こえたけど聞いていられる余裕がない。

吐いた花は、スイセン。花言葉は【報われぬ恋】。

赤「、、、遠山」

赤葦の声を無視して、呆然と座り込む。

涙が浮かぶ。

じわじわと零れる涙に、床が濡れる。

次に感じたのは、温もりと赤葦の匂い。

、、、抱きしめられてる、、、?

赤「思いっきり泣きなよ、ね。俺が受け止めてやるから。」

この言葉に、タガが外れたように私は泣き出した。

泣いて、泣いて、泣いて。

最後、ぽかぽかレモンティーを買ってきて、薄く微笑んだ後いつでも頼りなよ、と言いながら帰っていった赤葦を見て、また焼けつくような痛みが走った。

袋に花を吐く。

アガパンサス。

花言葉は、






『【恋の訪れ】、、、?』

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作者名:蜂蜜色 | 作成日時:2021年4月20日 19時

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