君と私と病事【ハイキュー】 (ページ5)

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『え、は、なん、で』

理解ができない。

第一こういうの見たら化け物！とか言って騒ぎ散らすんじゃないの？

、、、赤葦はしないか。

木兎さんじゃなくて良かった。切実に。

化け物とかは言わないと思うけど絶対大声で心配するタイプの人だから直ぐ周りにばれるはず。

赤「花吐き病でしょ、それ。知ってるよ。クラスの女子が話してた」

待て。

2年6組の女子はどんな会話してんだ。

『気持ち悪いとか、思わないの？』

赤「？思わないよ、だって仕方ないじゃん、それ。花吐くだけで気持ち悪いとか俺は思わないから。」

『、、赤葦ぃ、、、！！』

お前いい奴かよっ、、、！！！！！！！！

赤「で、誰が好きなの？」

催促するような目で聞いてくる彼。

彼にならなんでも言える。

そんな気がして、私の好きな人、今までに起きたことをすべて話した。

彼は相槌を打ちながら聞いてくれたけど、最後に爆弾発言を残した。

赤「なら、俺も協力するよ。困ってるやつ放っておけないし。

でもさ、お前、明日から合宿なの覚えてる？」

わすれてた。

赤「、、はぁ、その調子じゃ覚えてないでしょ。お前変なところで抜けてるもんな。」

『すいません、、、』

赤「とりあえず、今日は帰って寝てな。明日に向けて精神統一しとけよ。三泊四日なんだから。」

『うぃす、、、』

しぶしぶ了承し、つらいだろうからと荷物を持って来てくれた赤葦に感謝して家に帰った。

明日の早朝からある、三泊四日の梟谷集中合宿。

梟谷学園高校のみ参加の、夏休み中だからこそできる学校への寝泊まり合宿。

あの二人が最近いい感じなのは部員全員が分かってて、でも私が必死に押し殺してきた淡い恋心には誰も気づかなくて。

『悲しいなぁ・・・』

このまま、私は二人にとって恋愛相談役としての役割を担いながら生きていくのだろうか。

嫌だなぁ。

ちり、と胸が焼けつくような痛みが走った。

～～

実はこの小説、作者の花吐き病に対する、とある素朴な疑問から生まれたのです。

その疑問はって？

答えはあとがきでどうぞ。