ごめんなさい 麻美side ページ31
「やはり貴方でしたか。審神者狩りの会設立者は」
視線の先には、どっしりと構えて椅子に座っている男。
佐原昭人(あきと)(あきひと)、私の元父だ。
父「さすが私の娘だ」
「母に暴力を振った挙句、他の数人の女と不倫している貴方に、娘などと呼ばれる筋合いは無いのですがね」
父「何を企んでいるのか知らないが、下手な動きはしない方が自分の身のためだぞ」
「自分の身の為、ですか……何を今更」
憎悪を込めて嘲謔すると、銃声がした。
「……ぐふっ」
腹部を撃たれたのだ。傷口を押さえて膝をつく。
幸い急所は外れているが、傷が深い。出血多量で死ぬのも時間の問題だろう。
「正当防衛、ですよ？」
手から黒紫色の雷光を放ち、次に発砲された弾を防ぐ。
父「ほう。呪術も使えるのか。お前はつくづく私に似るな」
拳銃を捨てると、同じ雷光が彼から現れる。
「残念ですが、この呪術は遺伝では無いです。母が倒れた日、少しばかり病みましてね、その時に出来た後天性の呪術なんですよ」
攻防を繰り返していると、部屋が大きく揺れた。
上から瓦礫が降って来て、なす術もなく下敷きになる。
なんとか抜け出し元父の所へ行くと、瓦礫に頭部をやられているようで、もう息をしていなかった。
死んだ……？ こんなにも呆気なく死んでいくのか。
「ふふっ。あっはははははっ！」
思わず腹部の痛みを忘れ笑い転げる。が、突然ピタリと動きを止める。
「ゔぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」
そして、狂ったように泣き叫ぶ。
毎日ネットで政府の闇を見つけておきながら、行動出来なかった。いや、行動しなかった。
私がもっと早く行動していれば、助けられた命があったはずなのに。
「私がっ……もっと有能だったら……っ」
ふと視界の隅に、拳銃が映る。
ずっしりと重たいそれを持ち、銃口を口の中に入れる。
私にはこの男の血が流れてる。いずれ私も関係ない人を巻き込んでしまう存在になるかもしれない。
死んでしまおう。
その考えしか頭になかった。
舞織先輩、私を妹のように可愛がってくれてありがとうございました。頼ってばっかりでごめんなさい。
日吉先輩、いつもからかってごめんなさい。でも、こんな私の相手をしてくれる貴方が大好きでした。
A先輩、短い間でしたが、私を必要としてくれて嬉しかったです。守れなくてごめんなさい。
震える指で引き金を引く。
パァンッ！
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凛音 - あと、最後まで物語を書く人があまりいなかったので最後まで書いてくれてとてもうれしいです！最後まで物語を読み終えた達成感がとても感じられました！ (2月12日 21時) (
レス) @page50 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 最初から最後まで読ませていただきました。今まで私が見てきた復讐系の作品の中で一番好きな作品です！そして復讐系はここ最近全然見ていなかったんですけど久しぶりに見た作品がこの作品でよかったと思いました！復讐系のでこの作品をこえれるのは無いなと思いました。 (2月12日 21時) (レス) @page50 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください！ (2021年9月6日 4時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ショートケーキの赤いヤツ - 復讐系は読むことが少なかったんですが、とても面白いです。夢主ちゃんのために極までいく乱・・・素敵でした！更新楽しみに待ってます！ (2021年8月10日 12時) (レス) id: 4120331ea8 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - 初めまして（＾ν＾）刀剣乱舞大好きで初めの『私はあんな姉〜』から全て最新話まで読ませて頂きました♪とても面白いです(*^^*)復讐に関しては思い付いたらコメントしますね☆それでは次のお話を楽しみにしております(*≧∀≦*) (2021年1月25日 12時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん | 作成日時：2019年11月30日 16時
