目撃 〜?side〜 ページ13
「よーし、赤が揃ったから次は……ん?」
政府の本部にある私専用の部屋でルービックキューブをしていると、スマホの着信音が鳴ったので画面を見てみると、舞織先輩からだった。
「はいはーい。どうしました?」
舞織『あのね、探してほしい人がいるの!』
焦っているみたいだが、その声はなぜか明るかった。
「探してほしい人?」
舞織『そう! 人探し得意でしょ?』
「得意と言われれば得意ですけど、人助けの為じゃないですよ? で、名前と場所と時間を教えてもらえます?」
確かに私は人探しが得意だ。だが、私の人探しに善意は無い。
舞織『名前は天瀬A。審神者歴は今年で三年目。場所と時間は……ごめんなさい。分からないわ』
「情報が少ないですね……うーん、難しいですが、出来るだけ探します」
電話を切り、パソコンのキーボードに手を掛け、名前と審神者歴、それからいなくなった場所と時間を打ち込む。
さっきは難しいかもなんて言ったけど、私の手に掛かればこんなもの……
「簡単に居場所特定が出来るんだよねぇ」
明確でなくてもおおよその情報が事実と一致していれば、ある程度の居場所は特定出来る。それに加え、近くに目撃者などが居ると正確な場所が特定出来るのだ。
天瀬Aの個人資料が表示され、「やっぱりあの時の」と呟く。
私が場所と時間まで打ち込められる訳は、天瀬Aが居なくなるところを目の前で目撃したからである。
「いやぁ、これからどうなるのかとあの時は思ってたけど、まさかこんな大事件になるとは。でも、あの時普通に考えたらこうなる結果になるか」
大雨のあの日、万屋に行こうと近道の林を通っていたら、乱藤四郎と天瀬Aが時間遡行軍から逃げているところから、天瀬Aが何者かに誘拐されるところまで全てを偶然にも見ていたのだ。
ついでに天瀬Aを誘拐した奴の情報も探すと、画面には「Error」と表示された。
「え? おかしいな?」
何度打ち直しても、「Error」の文字で溢れ返るだけ。
もしかしてコイツ、存在しないんじゃ……
「もう少しで居場所が確定するってのに……! あぁ! 最っ悪! ウイルスに罹ったじゃんか!」
ファイルを開いてしまい、パソコンがウイルスに罹かる。
「どうしよ……」
唸り声をあげ、机に突っ伏す。
これは時間が掛かりそうだ……
指揮を執る責任 〜舞織side〜→←人探しが得意な人物 〜舞織side〜
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まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ!面白いなって思って使ってみました!(笑) (2018年11月18日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ!続編ですな!お待ちしておりますぞ! (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です!今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時:2018年4月21日 0時