恐れていた事態 〜舞織side〜 ページ11
「ねぇ蓮君。未成年の審神者に政府の方から最近贈り物か何かした？」
日吉「贈り物？ 何もしてないぞ？」
仕事が早く終わった蓮君は、息抜きにと本丸に来てくれた。
「実はAちゃんの所に、身に着けていれば審神者を守ってくれるとかいう黒いブレスレットが政府の方から送られてきたみたいなの」
以前Aちゃんから電話で聞いた、あの黒いブレスレットのことを蓮君にも聞いてみる。
日吉「黒いブレスレット？ 俺たち政府が審神者に送るのはせいぜい、審神者全員が必ず持っている時間圧に耐えられるブレスレットくらいだぞ」
しかし案の定、蓮君はそのことについては何も知らなかった。
「最近、若い審神者が行方不明になるっていう物騒な事件が起きてるでしょ？ てっきりそういう事件に巻き込まれないように政府が送ったのかと思っていたけれど、他の未成年の審神者に聞いても、そんなものは持っていないって言っていたし……」
Aちゃん、何か事件に巻き込まれてなければ良いんだけど……
日吉「何か引っ掛かるな。俺も調べてみるよ」
もうすぐ夕餉の時間なので準備をしに行こうと襖を開けると、小夜が部屋の前に立っていた。
舞織の小夜「……主様、こんのすけが来てるよ……」
私の本丸にはこんのすけが居ない。元々十六歳の時からは居たのだが、二十一歳の時、蓮君が担当する事になった当時十四歳のAちゃんが心配だったので、私の本丸に居たこんのすけをAちゃんの担当にしたのだ。政府からの連絡は、蓮君から聞いている。
「こんのすけ？ 通して良いわよ。伝えに来てくれてありがとね」
小夜の頭を撫でると、小夜はほんのりと頬を赤くし、走っていった。そして小夜と入れ替わるようにしてAちゃんの所のこんのすけが慌ただしく部屋に入って来た。
こんのすけ「舞織様！ 日吉様！」
青ざめた表情で、ゼェゼェと息を上げているこんのすけ。
「そんなに慌ててどうしたの？ 一体何が……」
こんのすけ「主様が、主様が……何者かに誘拐されました」
心臓の音が、他の音をかき消すくらいにドクドクとうるさく鳴り響いている。
「え？ 誘、拐……？」
一瞬だけ、時間が止まったようにも思えた。
日吉「嘘だろ……？」
こんのすけ「……本当です。先程私も、耳にしたばかりですが……」
恐れていたことが、起こってしまった。
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まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ！面白いなって思って使ってみました！（笑） (2018年11月18日 17時) (
レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ！続編ですな！お待ちしておりますぞ！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です！今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時：2018年4月21日 0時
