抵抗 ページ16
佐々木に誘拐されてから数時間が経っているが、一向にこの地下牢から出られそうな気配はない。
『ねぇ、どうして私に黒いブレスレットを着けるように仕向けたのと、脅迫状みたいな手紙の中にカミソリを入れて送りつけたのか教えてくんない？』
下腹部の出血もだいぶ治まり、呼吸もしやすくなったので聞きそびれたことを聞いてみることにした。
涼「あのブレスレットのことか？ あれにはな、ちょいと強力で特殊な呪術を掛けておいたんだよ。あれを着けた者が死に至る呪術をな。まぁ、お前は死ななかったみたいだが」
「死に至る」という言葉で、現世に行った時に死にそうになったことを思い出す。
あの時死にそうになったのは、やっぱり偶然なんかじゃなかったんだ……
涼「それから脅迫状のことだが……人間って、案外もろいだろ？ どれだけ強気な奴がいても、ああいう手紙を送れば病む。だからお前に手紙を送ったが」
『病むどころか落ち込みすらしなかった。ざーんねん』
佐々木の話を遮って、少し調子に乗っているような口調で話す。
これが喧嘩を売るやり方だということは充分解っている。
けれども、こうでもしないとまるで蛇に睨まれた蛙のようになってしまいそうで怖いのだ。
涼「演練では、あのブレスレットを着けた複数の奴らが演練で負けた対戦相手の審神者を連れ去ってる……なんて噂が流れているが、実際それを行っているのは俺だけなんだけどな。複数いるなんて勘違いしてんのは、俺がお得意の呪術で変装してるだけだっつーの」
聞いてもいないことをべらべらと喋り続けてくれたおかげで、演練での複数犯による犯行と思われていた審神者狩りは、全てコイツの変装で行われていたということが分かった。
幸せそうな審神者が憎いというくだらない理由なだけに、審神者や政府の役人になりすまして政府に必要とされてないであろう審神者たちを誘拐し、霊力を抜き取って殺人までした。
ほんっと、くだらなすぎるって。
『それにしても、誘拐する審神者間違えちゃったんじゃない？ だって私、霊力は多いし強いし、質だって良いんだから』
フッと鼻で笑えば、突然体中に電流のような激痛が走る。
涼「あー、言い忘れてたが、その椅子、縄、手錠、足枷にも呪術が掛かってるんだったな」
『だから、何だって言う、の？ 私には、関、係無い、し』
みんな、早く助けに来てよね。
指名手配犯 〜？side〜→←刀剣たちの異変 〜姉side〜
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まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ！面白いなって思って使ってみました！（笑） (2018年11月18日 17時) (
レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ！続編ですな！お待ちしておりますぞ！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です！今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時：2018年4月21日 0時
