悪の華【THE RAMPAGE】

＊樹、助けて 3 ページ20

樹side


彰吾『あの〜すみません

ここらへんでTHE RAMPAGEの名字A
見ませんでしたか?』

男ｽﾀ『.....


いえ、別に』


山彰さんは、見逃さなかった

Aの名前を出した時に反応示した
その瞬間を


彰吾『俺達Aを探してるんです』

男ｽﾀ『ここにはいませんよ』

彰吾『......?

俺達は"Aを探してる"って言っただけで
この部屋のことはふれてないんですが』


山彰さんの怖すぎるくらいの自然な誘導尋問に
男のスタッフさんは思わずボロを出した

....ここにAは間違いなくいる


強行突破するか、そう山彰さんに目で訴えると
山彰さんは小さく首を振った


彰吾『そこをどいてもらって部屋の中探しても
いいですか』

男ｽﾀ『なんで』

彰吾『なんでっていないってわかるなら
隠すような真似をする必要ありますか?


それに貴方がここに来る前にAが部屋に
入ってもしかしたら倒れてるかもしれない』

男ｽﾀ『だからいねぇって言ってんだろ‼』


男のスタッフさんが振り払おうとした手が
山彰さんの頬に当たって乾いた音が響いた

後ろからでもわかる...山彰さん本気で怒ってる


彰吾『俺、肌めちゃくちゃ白いんで
傷とかすごい目立つんですよね〜』

男ｽﾀ『っ.....』

彰吾『....正当防衛、成立かな?

海青 この人抑えといて』

海青『はい』


男のスタッフさんは必死に抵抗するも
RAMPAGE1の力自慢の海青に勝てるわけない

しかも山彰さんも本気で怒らせて.....
もはや蛇に睨まれた蛙状態



北人『僕死んでも山彰さんは怒らせない』

樹『同感です』

彰吾『2人ともどういうこと?』


男のスタッフさんが立っていた扉を開けると
部屋の中は真っ暗で...






.







.







それでもわかった


樹『A！！』


Aの姿を


樹『A‼A！！

目覚まして....Aっ！！』


どんなに揺さぶっても目を開かないA

頬には涙を流していた跡があった



彰吾『海青Aを背負って医務室

北人と樹はメンバーに連絡お願い』


同様を隠せない俺を落ち着かせるように
冷静に指示する山彰さん

スマホを取り出して画面を開くも指が震えて
動かせない俺の手に白く小さな手が重なった


彰吾『樹が信じてあげなかったら
誰が信じるの?』

樹『山彰さん.......』

彰吾『大丈夫 きっとね』



そういうとAを背負った海青と一緒に
医務室に向かった山彰さん



俺は連絡をした後北人さんとスタジオまで
戻っていった





.

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