JUMPのかぐや姫..。*-18-

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裕翔「撮影は順調に進んでる？」






ケータリングをみんなで囲みながら



会話をするのは、ここでも同じ。






「うん、CGを使うから色々と大変だけどね〜」




薮「俺すっごい楽しみ」




「ありがとう」







今の話題は、涼介が主役を務める映画



「鋼の錬金術師」のこと。






涼介は主人公のエドという男の子の役。






そして私は＿







伊野尾「でもAがウィンリィってぴったりすぎるよね」






そう、私は主人公エドの幼なじみのウィンリィ役。





初め、このお話をいただいたときは涼介と一緒に悩んだ。






このアニメは日本だけでなく



世界中で愛されているものだし、





それにあの世界を実写化できるのかと。






だけど、私たちは鋼の錬金術師、



通称“ハガレン”の大ファン。






私は涼介に勧められて漫画もアニメも見ていた。







悩みに悩んだ結果、エド役は誰にも譲りたくないという


涼介の決心に寄り添う形で




私もウィンリィ役を引き受けたのだ。







知念「そのために、ふたりとも金髪にしたもんね」







そう言いながら、侑李が私の髪の毛をつまむ。







「そうだね、人生で初めての金髪」




高木「びっくりするくらい似合ってるよね」








涼介と一緒に美容室に行ったんだけど、



家に帰ったときのみんなの反応すごかったもんな。







透明感の強い金だから、



私なんかに似合うのかと心配だったんだけど、






みんなが褒めてくれてよかった。







私たちのほかにもこのアニメのファンはJUMPにいて、


そんなメンバーにも認めてもらえるって嬉しいよ。








伊野尾「その色、Aに似合いすぎて



天使なんじゃないかって最近割と本気で思ってる」






「ありがとう(笑)」







6月にイタリアでクランクインして、もう2ヶ月が経つ。





撮影は来月まで続く予定。



最後まで無事に撮影終わるといいな。






岡本「イタリアロケ大変だったんでしょ？」






「ほんと大変だった。



汽車に乗るシーンがあるんだけど一日中座りっぱなしだったから」






有岡「まあでも、相手が山田でよかったでしょ」






「うん、すっごく助かった」






薮「これかも撮影、頑張れ」






「うん！ありがとう」






何度でも実感する。







私たちは”JUMP”という帰る場所があるから



頑張れるんだ、と。







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