検索窓
今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:393,302 hit

◇878 ページ28








「さっ!残りも頑張るよ〜!」








そう言って涼介の手から離れ、



みんなに向かってそう言うとみんなも






「「お〜!!」」と立ち上がってくれた。








そんなあたしを涼介がじっと心配そうに



見つめていたのをあたしは知らなかった。







.








キュ…キュ…とシューズの音と




大きなスピーカーから流れる曲がレッスン室に響く。






ダンスはとても楽しい。



新たな自分を見つけられるような気がするからだ。






その楽しさを教えてくれた涼介にはとても感謝している。








先「はい、15分休憩―!」









ダンスレッスンの先生からの声が聞こえた途端、



みんながその場に崩れるように座り込んだ。








あたしもその例外ではなく、




貧血で立ち眩みがして、変な冷や汗までかいてしまう。








「はあ…はあ…」








まだまだダンスの課題点が多い。




だけどまだ時間はある。







課題をしっかり潰していこう。頑張ろう。






そう意気込んでいると








涼介「大丈夫か?」









ふと誰かの陰で暗くなって、見上げると



そこにはあたしを覗き込む涼介がいて、





汗で濡れた前髪は上の方で結ばれていた。







「ははっ、その前髪かわいいー」








大丈夫だということを伝えたくて、




だけど言葉で大丈夫なんて言ったって



涼介にはすぐにバレそうだからそんな返事をしてしまう。







だけど涼介は少しムッとした顔をして







涼介「男に可愛いって言うな。



そしてそんな我慢の仕方をするなっていつも言ってるだろ」







そう言って、







「ひゃっ…!」







ぐらっと視界が90度回転したかと思えば、



あたしを担ぎ上げている涼介。







いわゆる、お姫様抱っこで。








伊野尾「はい、始まったー!」








あら、いのちゃん元気じゃん。








かと思いきや、すぐバタリとその場に倒れこんだのを




横目に、あたしはレッスン室の奥にある個室に連れてこられる。







涼介「15分だけでいいから、ここで寝てなさい」









親のような口調でそう言って、







あたしをベッドの上におろした涼介は



横にあったテーブルに水と薬を置いてくれる。








◇879→←◇877 -ダンスレッスン-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (535 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2998人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

子猫(プロフ) - もちろん読んでますよ!楽しみにしてます!! (2018年6月15日 21時) (レス) id: 8b4fae9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 更新ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年6月10日 1時) (レス) id: dca81bc790 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーず(プロフ) - 更新頑張ってください!待っています! (2018年3月18日 23時) (レス) id: 1309505e8f (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 更新待っていました(*^▽^*)頑張ってください(#^.^#) (2018年3月5日 22時) (レス) id: dca81bc790 (このIDを非表示/違反報告)
いの丸 - 最新話読みました!また更新する日が増えるというのを知りとても嬉しいです!お忙しいと思いますが、応援してます! (2018年3月1日 21時) (レス) id: 3751684d50 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みほ.。 | 作成日時:2017年8月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。