君を守ると決めた日。

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私の前に立ちふさがって、





小さな体で懸命に私を守ろうとするのは









＿＿＿＿＿双子の兄。









「涼介、大丈夫だよ。」









やっと必死に絞り出した声に涼介は




私を見て、少し苦しそうに、









だけど余裕を見せようと必死に笑って









涼介「無理すんな。





お前は妹なんだから俺に守られてればいいんだよ。」









そう言うとまた殴られる。






私の代わりに。









.









両親が離婚してすぐに、お母さんが連れてきた男は






本当にお母さんに惚れているのが子供の私達にも分かった。









だからだろう。








知らない男との間にできた私たち双子が





気に食わなかったんだろう。









お母さんのいないところで、私たちを痛めつけた。






いや、おもに涼介を。









こうして涼介が私の分まで殴られるのだ。









.









そんな生活がずっと続いていたある日。








私たちが中学生になったばかりの頃。









事件は起こった。









起こって＿＿＿しまった。









.









『おい！お前らいつになったら消えてくれんだよ！』









その日も荒れていたその男。









しかもその日はお酒を大量に飲んでいたらしく





いつもよりも荒れていた。









いつものように部屋に閉じ込められた私と涼介は、





また暴力を受けていた。









だけどやっぱり涼介は私の前に立ちふさがって、





私を守ってくれていた。









それでも私も殴られる。









涼介「女に手をあげるな！」









涼介はそう言って男に歯向かっていったけど、




また、ぶんと殴られる。









だけど、殴られるのは必ず“顔以外”。









顔はお母さんや、その他の人間の目に触れるから。









そしてこのときすでにジャニーズに入っていた





彼の顔に手を出すのは、








めんどくさいことになると顔以外に手を出していった。









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