君を守ると決めた日。

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このグループには他に５人いて、




あと５人は一個上の先輩たち。









とは言っても、うちの学校は芸能クラスだから





人数も少なく、左隣が１年生の教室で、








右隣が３年生の教室だ。









だから休み時間なんて





廊下は騒がしくて騒がしくてたまったもんじゃない。









だから私は休み時間は屋上に行って、




一人静かに読書をしているのが好き。









また本に戻した視線を




今度は教室の窓から見える空に向けた。









もう、本は読む気になれなくてパタン、と閉じる。









その間に担任の先生がやってきて




なにか連絡ごとをしてるけど、









耳にも入れずにただただ恨めしいくらいに




澄み渡った空を見つめた。









あの日見た空もこれくらい青かったな。









私の家族は双子の兄の涼介と母親と父親の４人







＿＿＿だった。









今はもう、私と涼介のふたりだけど。









父親は昔離婚して家を出て行って、





それから母親が再婚して新しい父親を連れてきた。









だけどその男はお母さんの見ていないところで、





私と涼介に暴力を振るうやつだった。









お母さんは知らなかっただろうけど。









新しい父親が来て数年で母親もその男も




家を出て行ったんだけど。








＿＿いや、出ていかざるを得なかった





と言った方が正しいか。









そして家には私と涼介だけが取り残された。









昔のことを思い出していると、




どうも気分が悪くなってしまう。









気づいたら終わっていた朝のSHR。









教室では週末にあったテレビの話とか、




駅前にできた新しいスイーツ店の話だとか、








誰と誰が付き合ってるだとか




本当に退屈な話ばかりが繰り広げられていた。









どうせここにいてもつまんないだけだし、





と本をもって教室を出た。







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