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みんなあんなに必死にやってるのに、
いくら経験がないとはいえ何にも力になれてない。
もちろん家族とボウリングなんて行ったことがないから、
ほぼ初めてに近い。
それでもなんとしても力になりたかった。
「お願い…お願い…」
気づいたら悔しさで涙がこぼれていた。
そのとき。
．
涼介「だから、俺に頼れって。」
．
後ろから急に声がして、驚いて振り返ると
少し焦った表情の涼介が立っていた。
涼介「急にいなくなったから、焦っただろ。」
「ご、ごめん…ちょっとトイレ行きたくなって。」
冷やしていた右手を後ろに隠す。
けど、そんなの涼介の前では無意味だった。
涼介「ほら、手貸して。」
スッとあたしの右手を取った涼介は
スタッフさんから貰ってきたのであろう湿布を取り出し、
あたしの手に優しく貼ってくる。
「気づいてたの…」
涼介「ったく、困ったら俺に言えって
いつも言ってるだろ？」
「涼介、怒ってる？」
涼介「少しな。そんなに俺頼りないか？」
今まであたしの右手に向けていた視線を上げて、
あたしの目を見つめてくる。
あたしは首を振った。
涼介「Aがひとりで抱え込む性格なのは知ってるけど、
俺が必ずどうにかしてやるから。な？」
せっかく抑えていたはずの涙が、また頬を伝う。
「でもあたし、一回もストライク…」
涼介「やったことないんだから、当たり前だろ？
初心者であんなに投げ続けられるだけでも
すごいと思うよ、俺は。」
「でも…」
まだ納得できないあたしの手を引いて、
女子トイレから出るあたしたち。
涼介「いいか、手はこうやってこうして…」
いきなりあたしの後ろに回った涼介は、
ふわりとあたしを包み込み
ボウリングの投げ方を体で教えてくれる。
湿布を張ったあたしの手に重なった涼介の手が
優しく教えてくれる。
涼介「そして投げる。いいか？
Aなら大丈夫。」
そして離れた涼介はフッと微笑んで
あたしの目に溜まっていた涙を指で優しくすくった。
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はる - エリンギいちごさん» ボウリングのJUMPpartyが見たいです。良ければお願いします！ (2017年5月10日 1時) (
レス) id: 945be586b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかとぅん - エリンギいちごさん» 大丈夫ですよ笑 私もエリンギいちごさんと同じでこの作品大好きなんで笑 (2017年3月28日 19時) (レス) id: 1696bf77df (このIDを非表示/違反報告)
エリンギいちご(プロフ) - ひかとぅんさん» そうですか！教えていただきありがとうございます。ご迷惑おかけしてすいません... (2017年3月27日 21時) (レス) id: e65b2b9ac2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかとぅん - エリンギいちごさん» すいません。 多分、間違えてますよ笑 ちなみに、みほ.。さんのこのJUMPのかぐや姫は16話以降を作り直すため削除したそうです。 (2017年3月27日 21時) (レス) id: 1696bf77df (このIDを非表示/違反報告)
エリンギいちご(プロフ) - ひかとぅんさん» いつも読ませて貰ってます！16話以降を見たいのでパスワード教えて頂きたいです。 (2017年3月27日 19時) (レス) id: e65b2b9ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ.｡
| 作成日時：2015年11月19日 18時
