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◇635 ーこれまでの道ー ページ35








明日はいよいよ24時間テレビ。



もう深夜を回ってるから、今日って事になるか。







なんて思いながら



部屋を出て屋上に出る。








夏の暑さは少しもなく、涼しい風が髪をさらった。








ベンチに腰掛けて「はぁ〜」と息を吐く。




本当にここまでいろいろあったなあ。









まさか自分が、芸能界なんて華々しい世界に



入るなんて思ってなかったし






それにまさか男性しかいない



アイドル事務所に入るなんて







きっと神様でさえも、想像出来なかっただろう。









あのとき、あの公園で



泣いていなければ。









あのとき、あそこを涼介が通っていなければ。









きっと。




いや、確実に。








あたしはこんなに幸せになれていないし





こんなに大切だと思う人たちと



出会えてなかっただろう。








だけどメンバーに受け入れてもらえるのには



時間がかかって。








ひとり寂しくて怖くて泣いていたなあ。









初めてみんなと会った後








涼介の部屋にみんなで集まって



話し合っていたのを知ってる。








誰も、あたしを受け入れる気がなかったのも。









だけどそこでも、



涼介があたしに手を差し伸べてくれた。









“メンバー ”として、



1番にあたしを受け入れてくれたのは涼介だった。









それまで、ずっとひとりでやっていた



ダンスレッスンも歌のレッスンも





付き合ってくれたのは涼介だった。









そんな涼介を見て、他のメンバーも



あたしのことを受け入れてくれるようになったんだ。









それから1年遅れで、JUMPに入って



デビューしたのは良かったけど







そんな簡単にファンの子には


受け入れてはもらえなかった。









それも当たり前だ。









ジャニーズに女の子がいるなんて異色すぎるから。





あってはいけないことのはずだから。









最初の頃はジャニーズファンの子達に



暴力を受けていたこともあった。








そのたびに、メンバーには心配掛けたくないと



必死に隠していたつもりだったんだけど







心は悲鳴を上げていた。









そんなあたしの心の悲鳴に、



一早く気付いてくれたのも涼介だった。








それから、言葉ではなく態度で



ファンの子達に認めてもらおうと必死に努力した。








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いちご姫 - 更新頑張ってください!毎回毎回の更新楽しみにしてます!JUMPのかぐや姫が完結しても他の作品楽しみにしてます!!! (2015年11月7日 15時) (レス) id: 718b02b112 (このIDを非表示/違反報告)
JUMP大好きちゃん - 明日、移行なんですね! 楽しみにして待ってます!! (2015年11月6日 20時) (レス) id: 12e33e7b25 (このIDを非表示/違反報告)
なぎなぎ - 面白いです!この小説。明日移行するんですね。明日も小説楽しみにしています。 (2015年11月5日 22時) (レス) id: ac43a9be76 (このIDを非表示/違反報告)
星桜 - みほさん頑張ってください (2015年11月4日 4時) (レス) id: 535440655e (このIDを非表示/違反報告)
サヤ丸(プロフ) - みほさん!あの、643のところが443になってます! (2015年11月2日 21時) (レス) id: 2b8073d34f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みほ.。 | 作成日時:2015年10月24日 18時

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