JUMPのかぐや姫.｡*-13-

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「ねえさっきさ、涼介



普通に裕翔の歯ブラシ使ってたよね」








ファン《《キャー−！！》》









涼介「公演前に歯磨きしてたら



歯ブラシ裕翔のだった」








鳴り止まない黄色い悲鳴。








涼介「隣同士に置いてあってさ、





歯磨きしてたら



裕翔『おーい！それ俺のーー！！』って笑」









圭人「仲良しだね、共有するなんて」








涼介「今日は2人分の口で歌います」








その発言に、さらに会場が揺れた。









．









福岡からの、帰りの飛行機の中。




隣に座る涼介は、ぐっすり寝ている。








通路を挟んで、反対側に座る裕翔が



ヘッドフォンをつけ音楽を聴いている。








指でツンツン突くと、



どうした？とヘッドフォンを外してくれた。









「裕翔、そろそろ誕生日じゃん？



何か欲しい物ない？」









裕翔「そうだな〜。欲しい物なんてないかな」








裕翔へのプレゼントって



いまいち何がいいかわからない。







欲しい物はないと言われ、う〜んと悩むあたしに









裕翔「そうだ！じゃあさ、モデルになってよ！」






裕翔がひらめいたようにそう言う。









「モデル？…あ、裕翔の写真撮影のってこと？」







裕翔「そうそう。ついでにご飯でも食べに行ってさ」








「それがプレゼントでいいの？」







裕翔「うん、それで十分嬉しいよ」







「わかった、じゃあそうしよう」








裕翔は嬉しそうに微笑んで



またヘッドフォンをつけた。







．









8月9日。PM23:58



【裕翔の部屋】








大貴「裕翔の部屋って、本当オシャレだよな〜」






侑李「この写真とかすごい綺麗だね」









明日は裕翔の誕生日ということで、



メンバーが裕翔の部屋に集まる。








裕翔の部屋に飾ってある、



たくさんの綺麗な写真に興味津々なみんな。








部屋をウロウロする大ちゃんたちのそばで




あたしは、涼介たちと裕翔のアルバム集を見ていた。








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