JUMPのかぐや姫.｡*-11-

◇537 ページ37

＋







−涼介side−








今日は24時間テレビドラマの撮影がある。







今日は午前中だけの撮影だから、早く帰れる。









確か、Aも今日はラジオがあって



雑誌の取材があって







午前中で終わるって言ってたから



デートしようかな。









そんなことを考えていた。









【To:A


今日の午後、どっかデート行こ】









そうメールを送り、



デートのために、また頑張るか。









そう思っていた。









思っていたのに。









.









「おつかれさまでした！」









今日の分の撮影は終わり、




Aからのメールの返信が来ているだろうと思い








ウキウキしながら携帯を見ていた。









だけど、Aからの返信はない。









あれ？おかしいな。





いつもはすぐに返してくれるのに。









その時だった。









俺の胸をつんざくような、



聞きたくない言葉を聞かされたのは。









マネ「涼介っ…！」









そう言いながら血相を変えて、




慌てた様子で俺の所に来たマネージャー。









「どうしたの。そんな慌てて」








マネ「落ち着いて聞けよ…」









だけどマネージャーの様子から、




ただならないことが起きたのだとすぐに理解出来た。









だけどマネージャーから発せられた言葉の意味を




理解するのには、かなりの時間を要した。









.









マネ「Aが…救急車で運ばれた」









全身の力が抜け、俺は携帯を落とした。









＋

◇538→←◇536 ｰ時間を戻して。ｰ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す