JUMPのかぐや姫.｡*-11-

◇512 ページ12

＋








そして、ロケ終了のお知らせ。









あたしはまた、ふたりのもとに向かった。









久しぶりに見たのあちゃんの表情は



会った時と変わり、






何かを考えているようなそんな表情だった。









.









涼介「じゃあね、のあちゃん」







「じゃあね」









そう言って、



のあちゃんとハイタッチをした涼介を見て、






本当によかったと心から思った。









ロケが始まって、のあちゃんが泣き出した時は




本当にどうなることかと思ったから。








.








涼介「なんか、寂しいな」






「だね」








.








のあちゃんに背を向け、歩き出すあたしたち。









もう会うことはないかもしれないけど、



幸せになってほしいな。








そう思った。









．








後日の収録で、



のあちゃんのその後の様子が伝えられた。









どうやら、のあちゃんは



お母さんにちゃんと自分の思いを伝えたらしい。









.









パパが欲しい、と。





お兄ちゃんと約束したから、と。









.









そのVTRを見て、泣きそうなほど嬉しそうな涼介。









.









涼介「本当、よかった」








雄也「いやー、感動した」








光「Aのフォローが凄すぎる」








「あたしは何もしてないよ」








涼介「いや、まじで助かった」








.








慧「でも、裏話があるんだよ」








侑李「なになに？」








あたしは、いのちゃんの方を見る。







なんのことだろう？









慧「Aがさ、イヤモニで山田に…」








「ああぁぁあ！！//」









あたしは、いのちゃんに言わないで、という



ジェスチャーを送った。









涼介「ああ、あれね笑」








「イヤモニ外すの、忘れてたんだって！//」









裕翔「なになに？気になる笑」








涼介「いやー、本当にあの時のいのちゃんは、



あの日一番の仕事をしてくれたよ」









慧「まじかよw」








涼介「他は、全然使えなかったけどな」








.








結局、その後、家でいのちゃんにバラされ、








メンバーに冷やかされたのは、


言うまでもありません。








＋

◇513 ｰ俺は大丈夫ｰ→←◇511

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す