JUMPのかぐや姫.｡*-10-

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マネージャーさんからの問いに、


頷くあたしたち。






マ「今年はJUMPにとって、忙しい年になるだろう。




夏には24時間テレビもあるし、


ツアーだってある。




それに涼介は暗殺教室の撮影があるだろ？」








たしかに…。








マ「監督さんは、



ぜひ君たちふたりにと言ってくださってる。




けど体調を崩されたら、


困るのはふたりだけじゃない。






どうだ。できるか？」








.








マネージャーさんからの問いかけに



あたしたちは考え込んだ。








.








だけどせっかくいただいたチャンスを



あたしは無駄にしたくない。








.









やる前から諦めたくなんてない。








.









A･涼介「「やります」」









.









あたしがそう言ったのと同時に



涼介もそう言っていた。








あまりにもぴったりに声が揃ったもんだから



あたしたちはつい緊張が解けて笑った。








.








マ「ふたりならそう言ってくれると思ってた。




頼むよ」








.








あたしたちは頭を下げ、部屋を出た。









．









「あたしが映画か〜」








あの話があってから


１時間ドライブして海にやってきた。








.








まだ夏の前の海風は、冷たくて少し肌寒い。



隣に涼介が座る。







.







涼介「よかったな」








「うん。すごく嬉しい。





しかもそれが初主演で、


しかも涼介とのＷ主演だなんて」








涼介「俺もすっげぇ嬉しい。



一番の誕生日プレゼントかも」








「そんなこと言ったら大ちゃん怒るよ〜」








涼介「だって妖怪ウォッチのぬいぐるみなんて



どこに置けばいいんだよ笑」







「大ちゃん、あれでも必死に悩んで選んでたよ笑」








涼介「妖怪は好きだけどさ笑」








「いいじゃん。かわいいし」








涼介「嬉しいんだけど、あれ無駄にでけえんだよｗ」








.








あたしたちはまた海に視線を戻す。









お昼が近づいた海は太陽に照らされ



キラキラと光っていた。







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