◇1066 ページ16
＋
伊野尾「はいはい、もう行ってきますよ〜」
そう言い、財布をひらひらさせながら歩いて行く
いのちゃんとBESTのみんな。
それを横目に見ながら、
いまだに上目遣いで見つめてくる涼介に視線を移す。
「涼介、一旦離れようか。」
涼介「やだ。」
「っ…！」
裕翔「撮っちゃお〜」
そんな私たちの様子を携帯で撮る裕翔。
「わかった。わかった。もう離れないから、今は離して」
涼介「約束だからな。」
「うん。」
そしてようやく離れた涼介。
だけど、手は繋いだまま。
こういうところ、いつまで経ってもキュンとしちゃうな。
.
そして飲み物を買うだけなのに、
なぜか大盛り上がりで帰ってきたBESTたちを静かにさせながら、
みんなで飲み物を手にする。
「「かんぱーい」」
オレンジ色に染まった水平線をみんなで眺めながら、
数百円の飲み物を手に輪になる。
たったそれだけのことだと思われるかもしれないけど、
私にとっては幸せ以外のなにものでもない。
絶対に、他のものには変えたくない“大切な場所”。
涼介「オレンジに染まる…水平線眺めながら」
きっとみんなが同じ曲を思い浮かべていたかもしれない。
歌うように、喋るように、優しい声色でその先を紡いでいく。
涼介「誓ったんだ。この手を離さない」
そう言うと同時に手をぎゅっと優しく握られる。
薮「うわー青春野郎！」
伊野尾「ベッタベタだな！おい！」
そんな声も聞いてない涼介が、
夕日に照らされたその顔をこちらに向けてきて、微笑む。
その顔が本当に綺麗で。
私は必死に頷くことしかできなかったけど、
そんな頷きにすら微笑み返してくれる涼介。
そしてそんな私たちを見つめて呆れるような顔だったり、
愛おしいものを見るような顔だったりを向けてくるみんなの顔。
このメンバーと一緒に過ごしてきて9年。
本当に色々あった。
とても幸せで充実していた9年。
だけどきっと、これから先も、
ずっとずっと先もこのメンバーで楽しい思い出がいっぱいできる。
その1つ1つを楽しみにまた明日から頑張ろう。
そう心に誓ったのはきっと私だけじゃないだろう。
言葉にしなくても、きっと想いは１つだから。
＋
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 890人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありちゃん(プロフ) - 久しぶりに更新してくれて嬉しいです！わたしも完結寂しい、、、paradeのメイキング期待したいです、、、！涼介にもっと嫉妬して欲しい（照） (2020年6月14日 15時) (
レス) id: 7f4e14822e (このIDを非表示/違反報告)
miko - I love you (2020年5月6日 15時) (レス) id: e521ced911 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 完結してしまうなんて残念です。paradeのツアーの様子とかも書いて欲しいです♪どんな形であっても、最後まで応援します！！ (2020年1月25日 13時) (レス) id: 6ffe3ba49e (このIDを非表示/違反報告)
モリノ ツバキ(プロフ) - 完結してしまうんですか?とても面白いのでもうすぐ終わってしまうと思うと残念です。かぐや姫ロスにならないか今から心配です! (2019年12月16日 0時) (レス) id: 922f4f71bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みほ.｡
| 作成日時：2019年12月15日 16時
