JUMPのかぐや姫.｡*

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それから、しばらくそうしていた。




そして、あたしはゆっくり離れる。







「なんで…


なんでそんなに、優しくしてくれるんですか？」





涼介「なんでって…」






「あたしなんか、邪魔にしかならないのに…」






涼介「……」






「なんで、そんなに優しくするんですか？」







涼介「なんでって、そりゃあ


Aちゃんは俺たちの大事な " 仲間 " だから」






仲間…？あたしが？






「そんなに優しくしないでください。」




涼介「え…？」





「その優しさを知ってしまったら、


手放されるのが怖くなっちゃうから。」







あたしはその怖さを一度経験してるから。


もうこれ以上、あんな思いはしたくない。




涼介「そっか。」





あたしを見つめたままの山田さんがそう呟く。






涼介「だったら、なおさら優しくする。」





だけど、加えてそんなことを言う。






「え？私の話、聞いてました？」




涼介「聞いてたよ。



手放されるのが怖いなら、


そんな怖さなんてなくなるくらい、



大切にしてあげるから。」






せっかく、止まった涙がまた溢れだす。






涼介「俺が。俺らが、Aのこと守ってやる。」





そう言って、再びあたしを抱き寄せる。




あたしは、溢れだす涙を必死に抑える。






だけど、涙は止まらなかった。





.







だって、あたしは、




ずっとこの温かさを求めてたから____









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